2017年7月22日

絵本作家・さこももみ「嫌なことがそうでもなくなる、『笑う』ことの不思議な力」

「ゆっくとすっく」シリーズなど、子どもたちのけなげな姿が愛おしい作品を多数手がける絵本作家、さこももみさん。今回は、そんなさこさんに、小さな子どもへの贈り物として大人気の絵本『わらう』ができるまでのお話を、たっぷりとお伺いしました。絵が仕上がるまでの過程も、特別に実演していただきましたので、お見逃しなく!

さこももみ/1961年東京都生まれ。小学校教員を経て絵本作家に。絵本に、「ゆっくとすっく」シリーズ(たかてらかよ/文 ひかりのくに)、『ねんね』『さよならようちえん』(講談社)、『だいすき!』(岩崎書店)、『かたっぽさんはどこですか?』(アリス館)他多数。広島県在住。http://www.sakomomo.net/

『わらう』 さこももみ/作
白泉社 本体840円+税


「笑う」ことの不思議な力

—— お会いすると、いつもにこにこ素敵な笑顔で和ませてくれるさこさんですが、日々の暮らしの中でも、「笑う」ことは多いですか?

 わが家は、夫も私もすごく呑気な性格で、小難しい話があまり得意ではないので、食卓でも、毎日くだらない話をしては大笑いしています。息子も娘ももう社会人になりましたが、昔からずっと、笑いの多い家でしたね。
 笑っているうちに、嫌だなと思っていたことが、そうでもないかなと思えてきたりするところも、「笑う」ことの不思議な力なのかな、という気がします。

—— そんなさこ家の毎日を体現するかのような、表紙の赤ちゃんの満面の笑みに、ハートを射抜かれる人が続出中です。この絵本が生まれたきっかけを、教えてください。

 編集さんから、「『笑う』をテーマにするのはどうでしょうか?」と提案があり、そこから、「笑うのはどんな人?」「笑い方にはどんな種類があるだろう?」などと、いろいろな角度から「笑う」を掘り下げていって、ラフを練っていきました。

—— 男の子と女の子、そして動物、おひさまやお花、サンタクロースや魔女まで……たくさんのハッピーな笑顔に、こちらにも思わず笑顔がうつってしまいますね。今日は、『わらう』の絵ができるまでの過程を実際に見せていただけるということで、どうぞよろしくお願いいたします!

シェア
ツイート
ブックマーク
トピックス

ページトップへ