夢眠ねむさんがtupera tuperaのおふたりと対談。【夢眠ねむの絵本作家に会いたい!・7】の2枚目
2026年3月6日

Kodomoe2026年4月号「夢眠ねむの絵本作家に会いたい」 tupera tupera編 わが子の成長が絵本作りのヒントになっていたのかも。夢眠ねむさんがtupera tuperaのおふたりと対談。【夢眠ねむの絵本作家に会いたい!・7】

夢眠ねむさんがtupera tuperaのおふたりと対談。【夢眠ねむの絵本作家に会いたい!・7】

子どもの反応を見ながら生まれたアイディアも

夢眠ねむ(以下夢眠) おふたりで創作活動をされてきて、お子さんが生まれてからは、絵本との関わり方は変わりましたか? お子さんに読んであげたりとか。

中川敦子(以下中川) あ、もちろんありました。

亀山達矢(以下亀山) 僕は、あんまり。自分達の本は読まないですね。「読んで」とも言わへんし、僕も読まへんし。

中川 でも、見てますよ(笑)。あとまあ必然というか、ふたりでやっているから、子どもが小さい頃はどうしてもイベントにも一緒に来たりしていて。逆に言うと、絵本ライブとかでもう何回も聞かされているんですね、tupera tuperaの本は。だから家で読むときには、違う作家さんの本を楽しんだりとか。でも、それこそ子どもが生まれて間もないときは、インタビューでも毎回「お子さんが生まれて変わりましたか」「影響を受けてますか」とか聞かれてて。そのたびに、「その前から絵本を作ってたし、自分の子どものためにやってるわけじゃないんで」なんて思って、「影響は、そんなに受けてません」みたいに言ってましたけど。
でも、子どもがもうずいぶん大きくなった今、振り返ると、自分達の代表作と言われるような絵本を続けて出していた時期と、子どもたちと一緒に絵本を読んでいた時代っていうのは、重なっているんです。やっぱり、暮らしの中で自然と絵本を読む機会が多かったりとか、あと、子どもの反応を見ながら生まれたアイディアも、確かにたくさんあったんですね。
子どもが大きくなってきたら、絵本から離れた仕事、違う仕事が増えたりもして。最近はまた絵本を作り始めて、自分達的にはちょっとギアがかかってるんですけれども。

亀山 かかってる。今、4月発売の絵本を作ってます。すっごくいいのができてます。


『いいえ いえです』
tupera tupera/作 白泉社 予価1540円 2026年4月17日発売予定

自分はそうじゃなくても、子どもが好きだから読んでみる

夢眠 私も書店をしていく上で、「絶対に自分の子どもの影響とか受けないぞ」って思ってたんですけど、やっぱり仕入れにめっちゃ影響受けちゃってて。

亀山 ああ、それはそうでしょう。

夢眠 そう。「これ、面白い?」って自分では素直に受け取れないものも、息子が笑ったりしてると、ちょっと見る目が変わるというか。「あ、これは、2歳児の目線で見ると確かに面白いのかな」って。「教育に悪いんじゃないかなあ」と思ったものとかも、「いや、そんなことないのか」と、自分の意識が変わる瞬間があるので。

中川 そうだよね。自分がクリエイティブなことをしていると、やっぱり自分の好みもあるし。

夢眠 そう、格好いい、格好よくないとか。ちょっと先入観でやっちゃうんですけど。

中川 好きか嫌いかみたいな、どうしても入っちゃいますもんね、余計に。

夢眠 最初は「脳にいい」みたいな絵本は、自分の店では仕入れないって決めてたんです。でも、子どもはそれを見てめっちゃ笑うんですよ。だから仕入れちゃったりとかして。子どもが生まれて、結構プライドを曲げたところがあって。

亀山 絵本でいいことのひとつに、嫌いな絵も好きになる、みたいなところがあるんですよ。自分は嫌いだけど、子どもは好きだから読んでみて、1、2回読んでも嫌いで、でも3回目ぐらいから好きになってくる。その絵本の、自分を変える力みたいなものがあって。

夢眠 絶対あると思う。初見で苦手だった人の方が親友になれるみたいな、そういうのがあるかも。

亀山 子どもが好きなものを親もじっくり味わうと、ちょっと凝り固まっている自分が、ほぐされる感じがする。

夢眠 私、最近泣きながらウルトラマン見てますもん。前は興味なかったのに。

亀山 あれってみんな、一所懸命やからな。

夢眠 みんな頑張って作ってる、みたいなね。

中川 現場の熱さが伝わってくるから。

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