
クリスマスはクッキーをお弁当にすることも(笑)。この時期はラクに楽しく!がドイツ流【タベコト in Berlin・114】
ベルリン在住で6人の子どものお母さん。モデルとして活躍する傍ら「台所から子育て、暮らしを豊かに」をコンセプトに、オンライン講座とウェブサイトを主宰している日登美さんによる、「食」からはじまるエッセイです。
クリスマスは甘いものラッシュ
年末のドイツは甘いものラッシュ。クリスマスにはお菓子がご飯になるんじゃないか?っていうくらいどこに行っても焼き菓子ざんまいです。それぞれの家の伝統レシピが存在するシュトレン、クリスマスクッキー、フルーツたっぷりのパンなどなど。ドイツでは1年で最も台所が賑やかになるのがクリスマスなのです。

クリスマスクッキー弁当(笑)。こういうのが一番子どもに喜ばれたりする!
ちょっと人に会えばシュトレンをひと切れすすめられる。人が集えばクッキーでもいかが? という感じで名刺交換ならぬクッキー交換が始まる! 「え? このクッキーおいしいわね、レシピは何?」「あら、このクッキー私のおばあちゃんが作ってたのと同じ味がするわ、スパイスは何を入れてる?」などなど名刺交換よりも会話が弾むクッキー交換! これはなかなかいいものです。

アドヴェントの時期の4週間毎日違うハーブティーが飲めるアドヴェントティーセットは子ども達のお気に入り。

アドヴェントクランツと呼ばれる蝋燭付きリースも毎年手作り。毎週日曜ごとに蝋燭を灯してクリスマスを待ちます。静かないい時間。それがドイツのクリスマス。
子どもたちも今の時期ならどの家でもだいたいクッキーやシュトレンを焼いているので、誇らしげに学校に「お母さんがレープクーヘン(クリスマス特別のクッキー)焼いたんだ!」といってお弁当に入れてきたり、先生や友達にプレゼントしたり。たかが焼き菓子、されど焼き菓子! クリスマス時期の焼き菓子は世界をひとつにする力がある! と言っても過言ではないほどコミュニケーションツールになっているように思います。

クリスマス前に誕生日の夫へ今年も家族の伝統レシピのケーキのようなパンを焼きました。どの国でも家族伝統の味ってあるんだよね。
我が家も今年はまだ少なめですが、何種類かクッキーを焼いたので、クッキーは栄養たっぷりなんだから! を言い訳に(笑)、はちみつや卵、バターを使ったクリスマスのクッキーを、お弁当代わりにしちゃうこともあります。そんなことが許されるのもクリスマスならでは! お弁当もこの時期はラクに楽しく! でいいんじゃない? なんて思っています。

はちみつひと瓶使って作るクリスマスクッキー! 本当に栄養たっぷり!
今年もこんな風に我が家の台所や食のシーンを通して皆さんと繋がれたこと、そして、家族でそんな日々を紡ぎ続けることができたことに心からの感謝を込めて。
皆さん素敵なクリスマスをお迎えくださいね。今年も1年お読みいただきありがとうございました。

いつまでたってもこうしてみんなで台所で美味しいものを作れる時間が最高の贈り物です!
それでは、どうぞ良いお年をお迎えください!

日登美/ひとみ
3男3女6児の母。10代よりファッションモデルとして雑誌、広告等で活躍。その後自身の子育てから学んだ、シュタイナー教育、マクロビオティック、ヨガなどを取り入れた自然な暮らしと子育てを提案した書籍、レシピ本など多数出版。現在はモデルとして活躍する傍ら、オーガニック、ナチュラル、ヘルシーをモットーに、食、暮らしと子育てのワークショップ、オンライン講座などを行う。
台所から子育て、暮らしを豊かに。「Mitte(ミッテ)」
instagram / @hitomihigashi_b
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