2024年6月29日

面倒かけてすみません、という雰囲気はまったくなし! ベジタリアンと肉食が用意されている、ベルリンの学校給食【日登美のタベコト in Berlin・75】

 ベルリン在住で6人の子どものお母さん。モデルとして活躍する傍ら「台所から子育て、暮らしを豊かに」をコンセプトに、オンライン講座とウェブサイトを主宰している日登美さんによる、「食」からはじまるエッセイです。

子どもと食の多様性

ベルリンは多様性に富んでいるとよくいわれますが、いろんな国籍、ジェンダーの人が住んでいるだけでなく、食生活においても多様性を尊重しています。
街を歩けばどこにでもビーガンや菜食のオプションがあり、それに特化したレストランもあれば、普通にベジタリアンやビーガンを選べるレストランも多いです。

我が家の5番目の子は自主的にベジタリアン。お気に入りのビーガンバーガー屋さんで外食。ビーガンバーガー屋さんはベルリンで大人気!

学校給食でもベジタリアンと肉食と2パターン用意されているのが一般的。日本に住んでいたとき、ベジタリアンです、とかビーガンです、というとわざわざ特別メニュー対応になるし、面倒をかけてしまってすみません、という雰囲気だったのですが、ベルリンでは全く問題ない!というのはとっても自由な気持ちになります。

ビーガンレストランは環境にもコンシャスなことが多いです。簡易放送、リサイクル、リフィル型の飲み物なども充実。これからはこんなレストランやカフェが広がっていく気配。

健康上の理由からだけでなく、さまざまな思想や宗教上の理由など、食の多様性も実は受け入れられて当然のはず。今やあらゆることを多数決や習慣で考えていると時代に取り残されてしまうように思います。

ベジタリアンでも十分に美しく美味しいものが食べられると再確認するベルリンライフ。

家庭の中だけでなく、給食や学食や社食、レストランなど日々多くの人が食事を共にする場所でこそ、食でも多様なあり方が認められていってほしい。そういうことが当たり前になっていくことも、もしかするとみんなが生きやすく、ひいては私たちの子育てを楽にしてくれるのかもしれないなぁと思うのです。

子どもの通う学校の給食メニュー。基本ベジタリアンで肉のオプションもあり。というスタイルが多い。

日登美/ひとみ
3男3女6児の母。10代よりファッションモデルとして雑誌、広告等で活躍。その後自身の子育てから学んだ、シュタイナー教育、マクロビオティック、ヨガなどを取り入れた自然な暮らしと子育てを提案した書籍、レシピ本など多数出版。現在はモデルとして活躍する傍ら、オーガニック、ナチュラル、ヘルシーをモットーに、食、暮らしと子育てのワークショップ、オンライン講座などを行う。 

台所から子育て、暮らしを豊かに。「Mitte(ミッテ)
instagram / @hitomihigashi_b
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