初めまして! 6人のお母さん、日登美です【日登美のタベコト in Berlin】
新連載が始まります! モデルとしてベルリンを中心に活躍する傍ら、「台所から子育て、暮らしを豊かに」をコンセプトに、オンライン講座とウェブサイトを主催している日登美さんによる、「食」からはじまるエッセイです。
初めまして! これから連載を始めさせていただきます日登美です。
私はベルリン在住、20歳から5歳まで6人の子どものお母さん。長女は成人して日本にいるので、今ドイツ人の夫と5人の子どもと暮らしています。この連載では、そんな大家族のベルリンでの食事情を赤裸々に(笑)綴ってまいります。どうぞよろしくお願いいたします。
ルバーブケーキ
さて、みなさんルバーブってご存じですか?
こちらではとてもポピュラーな野菜で、今が旬です。 加熱するとやわらかくなって酸っぱい。なので野菜なのに甘いお菓子にするのです。 ルバーブのクランブルにケーキ、ジャムなど、旬の苺と合わせたお菓子もこの時季人気です。酸味と甘味のコンビネーションが好まれるドイツでは特にルバーブケーキにして楽しまれています。
ドイツ人はケーキが大好き。友達が来ると言えばケーキを焼き、誕生日とあらばケーキを焼 き、週末だと言えばケーキがなくては始まらない。お茶の時間に、はたまた食事のかわりにも ケーキを食べる。それくらいケーキは食卓で、暮らしで重要な位置を占めています。
そんなにケーキ食べて太らない?と心配になりますが、こちらの人は痩せる太るということはあまり気にしないみたい。だからカロリーよりもオーガニックなのか?ということの方が話題になります。そして最近は小麦粉よりも古来種でアレルギーが出にくいと言われる、スペルト小麦の製品がヘルシー志向の人の間で人気で、我が家も例にもれずスペルトラバーです。
ともあれ、旬のケーキを焼く、が習慣となった私。寝ても覚めても今はルバーブ一筋。今週も来週もルバーブ。だってルバーブは今しかないのだもん。ちなみに我が家の場合、ケーキのでかさも半端なく。1台、たいてい3キロ程度の重さになります(笑)。それでも翌日にはぺろっとなくなります。嬉しいやら悲しいやら。日本から持ってきたケーキ型が、今では試食用?と言われるほど小さく見える。このデカさに慣れてしまった自分が怖い。
ケーキ作りは子どもも大好き。よく一緒に作ります。
最後はボールについた生地を舐め、ヘラを舐め、のお決まりコース(笑)。
先日は夫の祖父の家を訪問し、庭に生えているルバーブを収穫して、これまた大きなルバーブケーキを焼きました。最初から最後までの食べ物の姿が見えるっていいもんです。
そのうえ何がいいって、このケーキは、ルバーブに水分があるので、焼いてから数日してもしっとりとして美味しいのです。ここ肝心! 何度も作るのはめんどくさい主義のドイツ人。なんでも合理的に、一回にどかっと作るのが好きなんですね。ルバーブケーキはもってこいです。
※レシピは私が運営しているサイト「ミッテ」でご紹介しておりますので、よろしければお試しください。
と、この回だけで何度ルバーブと言ったのだろうか(笑)。でもいいの。旬は今だけ。旬に思い切り季節を楽しむ。それだけでなんだか元気になる気がしてきます!
日登美/ひとみ
3男3女6児の母。10代よりファッションモデルとして雑誌、広告等で活躍。その後自身の子育てから学んだ、シュタイナー教育、マクロビオティック、ヨガなどを取り入れた自然な暮らしと子育てを提案した書籍、レシピ本など多数出版。現在はモデルとして活躍する傍ら、オーガニック、ナチュラル、ヘルシーをモットーに、食、暮らしと子育てのワークショップ、オンライン講座などを行う。
台所から子育て、暮らしを豊かに。「Mitte(ミッテ)」
instagram / @hitomihigashi_b
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