「逃げ恥」の家事監修を担当したベアーズ・髙橋ゆきさんとだいすけお兄さんが対談。家事代行をお願いすべきタイミングって?【だいすけお兄さんのパパシュギョー!・8】
だいすけさんが、パパやママの代わりにさまざまなジャンルの専門家からお話を聞く「だいすけお兄さんのパパシュギョー!」が、本誌で好評連載中。
第8回のゲストは、家事代行サービスのリーディングカンパニー、ベアーズの取締役副社長で家事研究家の髙橋ゆきさんです。髙橋さんはドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」の家事監修も担当した、家事のスペシャリスト。本誌だけでは伝えきれなかったお話を、webでご紹介します!
家事代行は、自分たち家族へのギフト
髙橋さん(以下髙橋) 今、子育て中のママたちって、がんばりすぎだと思うんです。それから、パパたちもがんばりすぎ。世の中、みんながんばりすぎ(笑)。本当にもっとラクをしてほしい。
がんばりすぎたり、「ちゃんとやらなきゃ」と思うことばかりが育児じゃないと思うんですね。忙しすぎて「心ここにあらず」で子どもに接するよりも、子どもにしっかりピントを合わせて一緒に過ごしたいから「家事代行サービスを頼んじゃおう」でいいと思うんです。
だいすけお兄さん(以下だいすけ) じつは僕も以前、家事代行をお願いしたことがあって、プロの技に感動しました。ただ、お願いする最初のきっかけが、なかなか難しいですよね。普段は自分たちでしている家事を、あえて外にお願いするには、どうしたら一歩踏み出しやすくなりますか?
髙橋 ギフトですね。「相手のため」じゃなくて「私たち家族へ」のギフト。例えば結婚記念日に、自分たちへのプレゼントにするのもいいですね。家事をプロに任せて家族で出かけて、帰ってきたらきれいなおうちでのんびりしよう、って。あげる側ももらう側も、どっちもうれしいんですよ。
だいすけ めちゃくちゃうれしいですね、それ。ママのほうがハードル高いなって思っている場合も多いと思うんです。家計からそれを出すのも……っていううしろめたい気持ちがあったりすると。だから、パパから提案するギフトっていうのがいいですね。
僕も親に、「うちが頼んですごくきれいになったから、頼んでごっそりきれいにしてもらおうよ」って実家の掃除を勧めたときに、「いや、でも家事代行の人が来るなら、ここはもうちょっときれいにしてから頼まないと」みたいなことを言っていて。
髙橋 で、結局きれいになっちゃったり(笑)。日本人はやっぱり、人が家に来る、しかも掃除に来るっていうことに、慣れていないんでしょうね。
だいすけ それはあるかもしれないですね。
家事はエンドレス。だから誰かに頼っていい
髙橋 家事代行を、心の保険ぐらいにしておけばいいんですよ。「どこにも誰にも頼れない」っていうのがよくないんです。
これからは「子育て」と「家事」と「ウェルビーイング」が、とても大事だと思うんです。「ウェルビーイング(well-being)」、つまり「良い状態」をずっと続けていくということ。日本語にすると「幸福度」。「幸せになるためにがんばる」わけでも、「幸せ目指そうよ」でもなくて、「今、幸せである」ということが大事なの。
変にがんばりすぎたりとか我慢をしたりとか、それで結局ケンカになったり。そうじゃなくて、「幸福度」を上げていこうね、と。どんなに疲れていても、家事ってエンドレスで続きますよね。終わりがないからこそ、やれないとき、やりたくないときが積もってきたら、ギフトにして家事を外に頼んでもいいと思うんです。
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