2021年8月27日

愛称「ラーサラ」。冷やし中華とは違う、北海道「ラーメンサラダ」のレシピ【おうちでカンタン!郷土ごはん・5】

子育て中は台所仕事がままならないことって、たくさんありますよね。おいしくて栄養のあるものを食べさせてあげたいけれど、とにかく料理する時間がない! レパートリーもマンネリ化! そんなときのお助けメニューにできる“郷土料理”を、さまざまな地域で育ったママたちに教えていただきました。

Not冷やし中華! サラダが主役!!
北海道・ラーメンサラダ(愛称:ラーサラ)

おいしい食材に恵まれている北海道から届いたのは、「ラーメンサラダ」なるお料理の情報。見た目は冷やし中華のようですが、麺に野菜をトッピングするという感覚ではなく、サラダにラーメンを入れる、という方が正しいこのラーメンサラダ。たっぷりの生野菜にゴマとマヨネーズで作ったタレを絡めていただきます。

「北海道の人は“ラーサラ”って呼んでいます。居酒屋の定番メニューで、コンビニにも売っているんですよ。野菜がたっぷり摂れて、子どもたちにもウケがよく、おいしくて栄養満点のレシピです」

今回、郷土ごはんを紹介してくれたのは……
トマコさん

看護師。北海道在住。中学2年生、小学5年生、2年生と3児の母。からだに優しいおやつ作りが趣味。庭仕事も好きで、ラズベリーを収穫してジャムにするのを楽しみに過ごしている。

北海道のビアホールで生まれたレシピ

ラーメンサラダが登場したのは昭和60年。今から40年近く前、札幌の老舗ホテル「札幌グランドホテル」にビアホールができたとき考案されたメニューなのだそう。なんと去年発行された切手「おいしいにっぽん」シリーズにも、ラーメンサラダのイラストが札幌の料理として載っているんです。

「札幌発のB級グルメで、居酒屋はもちろん給食にも出ますし、スーパーでもコンビニでもチルド食品があります。近所のスーパーには“札幌生まれのラーメンサラダ”っていう商品が売っていますよ。わたしは居酒屋ではじめて知って、それ以来マネして作っています」

ある日のトマコさん宅の食卓。

ラーメンサラダのおもしろいところは、麺が入っているのにサラダだ、というところ。中華サラダの春雨的存在とでも言うのでしょうか。食卓の写真を見るとおわかりいただける通り、ラーメンサラダなのにごはんとお味噌汁、焼き魚もあるのです。ラーメンではなくサラダだと思えば不思議ではありませんが、なんだか豪華な感じがしますよね。

子どもたちがお手伝い! 作る楽しみも家族で

ラーメンサラダの作り方は簡単。サラダにラーメンの麺を合わせればいいだけなので、葉物をちぎったり、ゆで卵を切ったり、トッピングしたり。子どもたちができるお手伝いもたくさんあります。

「材料もこだわらず、家にあるものや好きなもので作ることができます。夏はとうもろこしを入れると、甘くておいしいですよ。レタスを水菜に変えたり、豚しゃぶをのせてボリュームアップしたりするのもおすすめです」

酸味のあるタレとさっぱり感で夏にオススメ
ラーメンサラダの作り方

材料(2人分)
ラーメンの麺……2人前
レタス……1/2玉
ミニトマト……8個
ハム……4枚
とうもろこし……1本文
かいわれ大根……1パック
豚薄切り肉……200g

《タレ》
醤油……大さじ1
酢……大さじ1
砂糖……大さじ1
白ごま……大さじ1
ごま油……大さじ1
マヨネーズ……大さじ1
ラー油……お好みで

作り方

  1. ラーメンの麺を表示通りに茹でて湯切りし、水でよくもみ洗いする。麺がくっつくので油(分量外)を少しまぶしておく。
  2. レタスはちぎり、ミニトマトとハムは食べやすい大きさに切る。かいわれ大根は根を切り、とうもろこしは粒を取る。豚肉は湯がいておく。
  3. タレの材料をよく混ぜたら、皿に麺とトッピングを盛りつけてタレをかける。

タレは分離してしまうので、泡立て器でしっかりかき混ぜて。

ヒトクチメモ

麺料理ではなくサラダとしていただくのが、東京生まれのわたしには新しいレシピ。ついつい冷やし中華的に食べてしまったのですが、次回はサラダとして食卓に迎え入れたい……!  タレの材料が大さじ1でほぼ揃っているのもわかりやすいです。ごまダレがおいしくて、野菜ももりもりいただけます。カニカマや茹でたインゲン、ツナなどを入れてもおいしそう。夏バテして食欲がない日や、野菜が足りていない日の献立にもなりますし、子どもたちと一緒にトッピングを選びながら買い物するのも楽しいですよ。

子どもにかなり評判がよかったラーメンサラダは、我が家でも定番のレシピになりそうです。麺を茹でるだけで火を使わないのも、夏にはもってこいの料理ですよね。豪快にかき混ぜて食べてみてくださいね。

吉川愛歩
よしかわあゆみ/食のライター・料理家
13歳と5歳の母。暮らしと食のコンテンツ制作に携わり、執筆と料理の仕事をしている。『メスティンBOOK』(山と渓谷社)や『キャンプでしたい100のこと』(西東社)などのレシピ監修も行っている。
https://www.instagram.com/yoshikawaayumi/

 

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