2025年8月1日

新連載スタート!『となりのすみちゃんを、ほっとけない』作者インタビュー。子どもたちが繊細な時期のお話、少しでも考えるきっかけになれば

見ないふりもできた。逃げたかった日もあった。だけど、気づいたら……すみちゃんの隣にいた。あの頃、あの教室で出会ったすみちゃんとわたしの物語を描く「となりのすみちゃんを、ほっとけない」。
第5回マママンガ賞 最終選考通過のれこさんによる連載がスタートします。今回は連載スタート直前、作者のれこさんに、物語を描くきっかけやお子さんがいる中での制作についておうかがいしました。

作者・れこさんインタビュー

――今回の連載は、小学生の女の子が主人公です。このお話を連載作品として選んだきっかけ、または理由はなんでしょうか。

作者である私も、お話の主人公「あこちゃん(わたし)」と同じように、思ったことを中々表に出せない性格なのに、正義感は強く生真面目なため、気がつくと人間関係に思い悩むことが多い小学生時代を過ごしていました。

内気な「あこちゃん(わたし)」と、あこちゃんとは正反対で子どもっぽくて無邪気な「すみちゃん」との関係を通じて、当時感じていた心の葛藤を解きほぐすような物語を描きたいと思ったのがきっかけです。

新連載スタート!『となりのすみちゃんを、ほっとけない』作者インタビュー。子どもたちが繊細な時期のお話、少しでも考えるきっかけになればの画像1

――タイトルにも出てくる「すみちゃん」と「わたし」の関係がひとつのテーマとなるお話ですね。

小学校高学年くらいの年齢は、「子どもらしさ」と「大人らしさ」のちょうど狭間にいて、心がとても繊細になりやすい時期なのかなと感じています。
皆さんの子ども時代を思い出していただきながら、「すみちゃん」や「わたし」をはじめ、登場するキャラクター達の成長を一緒に見守ってくださると嬉しいです!

また今作は、「すみちゃん」に対するいじめの描写が出てきます。「人をいじめていい理由なんて存在しない」というポリシーを抱きつつも、「すみちゃん」とのかかわり方に心を悩ませる「わたし」。2人の感情のやりとりを追いながら、いじめに対してどう向き合うのか、正解はひとつではないかもしれませんが、少しでも考えるきっかけになればと思います。

新連載スタート!『となりのすみちゃんを、ほっとけない』作者インタビュー。子どもたちが繊細な時期のお話、少しでも考えるきっかけになればの画像2

――れこさんご自身はおふたりのお子さんがいらっしゃるそうですが、作品作りはどのような状況でされていますか?

フリーランスなので、日中仕事の合間に時間を作って描いたり、子ども達を寝かしつけた後、まぶたをどうにかこじ開けて描いたりしています(笑)。
休日の日中に描くときもありますが、木製にんじんや布製キャベツの「差し入れ」で机がいっぱいになる前に、切り上げるようにしています。

――最後に、読者さんにメッセージをどうぞ!

重たい描写もありますが、「すみちゃん」と「わたし」の幸せな未来につながるよう、最後まで丁寧に描いていけたらと思っています。
またアラフォー世代にとって懐かしい平成の空気感もちょこっと散りばめていますので、同世代の皆さま、よければそちらも楽しんでいただけますと幸いです!

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連載は、明日8月2日(土)朝7時公開です! 
「となりのすみちゃんを、ほっとけない」第1話、お楽しみに!

れこ
関西在住。姉弟を育てる2児の母、職業・フリーのグラフィックデザイナー。
元々コミックエッセイが大好きでしたが、出産を期に育児漫画の沼へ……。読む人がクスッと笑えて、幸せな気持ちになれる作品づくりを目指しています!

X:@reconeco_design
Instagram:@reconeco_design
サイト:https://torica-g.studio.site/

第5回マママンガ賞 最終選考通過作品
「白詰荘より、愛をこめて・・・」

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