2022年8月30日

『わごむまつり』【今日の絵本だより 第313回】

kodomoe本誌連載の「季節の絵本ノート」では、毎回2か月分のおすすめ絵本を15冊、ぎゅぎゅっとコンパクトにご紹介しています。
こちらのweb版では毎週、ちょうど今読むのにいいタイミングの絵本をおすすめしていきます。おやすみ前や週末に、親子で一緒にこんな絵本はいかがですか。

『わごむまつり』【今日の絵本だより 第313回】の画像1『わごむまつり』
つきおかゆみこ/作・絵 小峰書店 1430

少し涼しい日も増えてきて、8月も、いよいよ終盤。
ですが、まだまだ夏のお祭り感が楽しめる、熱い新刊が登場しました。
『わごむまつり』は、わごむを使ってさまざまに遊べる、にぎやかなお祭りの絵本です。

「わごむ ごむごむ
 ごーむごむ」
わごむまつりへ、ようこそ。
きつねとたぬきに招かれて、赤い鳥居にぶら下がった大きなわごむをくぐったら、たくさんの屋台が待っています。
金魚すくいの屋台で使うのは、いつもの紙のポイでなく、わごむのポイ。
ページの中の金魚を、何匹取れるかな?
ソースせんべいは、わごむルーレットを回して、当たった数だけもらえる決まり。
射的は、弾でなくわごむが一人5本ずつ。
すいか、ロボット、ルービックキューブ、君はどれをねらう?

射的のようにわごむの使い方がわかりやすいものから、「え、こう使うの!?」と驚くものまで、いろんなわごむ遊びが全11種類。
私は小さい頃、わごむを伸ばすのがとても怖かったのですが、この絵本のおかげで、伸ばして、重ねて、動かして、これまでの人生で初めて、最高にわごむに親しんだ気がしますよ。
そう、おばけやしきも自分から入ったことは一度もないのですが、ここのおばけやしきは、入口からじっくり、ゆっくり、楽しんでしまいました。
「わごむって、画材にもなるんだ!」とびっくり。
そして実は、絵本の中面だけでなく、表紙からすでにわごむで遊べちゃうのです。
ぜひ実際に手にとって、驚きの種明かしをお楽しみくださいね。

この絵本とわごむがあれば、夏だけでなく、一年中いつでもすぐにお祭り気分。
絵本の、そしてわごむの可能性を、ぐーんと広げてみせてくれる、目からウロコの楽しい一冊です。

 

選書・文 原陽子さん
はらようこ/フリー編集者、JPIC読書アドバイザー。kodomoeでは連載「季節の絵本ノート」をはじめ主に絵本関連の記事を、MOEでは絵本作家インタビューなどを担当。3児の母。

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