2019年7月28日

『ロッキーくんとおかあちゃん』【今日の絵本だより 第65回】

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kodomoe本誌連載の「季節の絵本ノート」では、毎回2か月分のおすすめ絵本を15冊、ぎゅぎゅっとコンパクトにご紹介しています。
こちらのweb版では毎週、ちょうど今読むのにいいタイミングの絵本をおすすめしていきます。おやすみ前や週末に、親子で一緒にこんな絵本はいかがですか。

『ロッキーくんとおかあちゃん』
しまげ/作 白泉社 本体1200円+税

7月28日は、なにわの日。
今回はそれにちなんで、なにわの人情味あふれる愉快な絵本、『ロッキーくんとおかあちゃん』をご紹介します。

明るくて元気なロッキーくんは、たぶんしばいぬの男の子。
おかあちゃんとおとうちゃんとの3人暮らしです。
おしゃべりで気のいいおかあちゃんは、ロッキーくんを本当の子どものようにかわいがっています。

ある日、ロッキーくんは大切なことに気がついてしまいました。
「ぼく……  はだかんぼう やんか」
さっそくおかあちゃんに訴えます。
「おかあちゃん、たいへんや!
 ぼく、はだかんぼうや!
 ぼくにも ふく こーてーな」
「なんやのん きゅうに。
 ロッキー、あんた いぬやねんから、
 ふくなんか いらんやろ」
そう言いながらも、おかあちゃんはロッキーくんをデパートに連れて行ってくれました。
さあ、ロッキーくんはどんな服を買うのでしょう?

また別の日。
このおうちの一人娘、今は離れて暮らしているめぐちゃんが、赤ちゃんを連れて帰ってきました。
おかあちゃんもめぐちゃんも赤ちゃんばっかりかまうので、ロッキーくんは面白くありません。
すっかりすねてしまったロッキーくんのもとへ、赤ちゃんが近づいてきて……。

ロッキーくんとおかあちゃんの、いつでもかけあい漫才みたいなやりとり。
赤ちゃんにやきもちをやいたけれど、「ぼくはおにいちゃんなんや!!」と切り替えてお世話を頑張るロッキーくん。
笑いと涙のつまった一冊は、ふだん絵本をあまり読まない子でも、きっと楽しく読めることうけあいです。
MOE創作絵本グランプリ、第4回佳作受賞作「ふくこーてーな」、第6回グランプリ受賞作「いぬのおにいちゃん」に、特別描きおろし「ロッキーくんのいちにち」を加えた3本立て。
美容師&絵本作家という2つの顔を持つしまげさんの、愉快な絵本デビュー作、ぜひお手にとってご覧ください。

 

選書・文 原陽子さん
はらようこ/フリー編集者、JPIC読書アドバイザー。kodomoeでは連載「季節の絵本ノート」をはじめ主に絵本関連の記事を、MOEでは絵本作家インタビューなどを担当。3児の母。

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