親子で思う「平和な未来」。今読みたい絵本5選
親子で絵本を開く時間に、季節の彩りをプラスしてみませんか。今の絵本選びにちょうどぴったりの、おすすめ作品を集めた本誌の人気コーナー「季節の絵本ノート」から、5冊の絵本をご紹介します。
親子で思う
平和な未来
だれのこどもも ころさせない
3歳〜
『だれのこどもも ころさせない』
西郷南海子・浜田桂子/作
かもがわ出版 1760円
戦争反対のママたちの合言葉がタイトルに。「せんそう」を怖がる子もこれを読んで安心して眠れるように、願いと祈りと希望をこめて。
へいわってすてきだね
5歳〜
『へいわってすてきだね』
安里有生/詩
長谷川義史/画
ブロンズ新社 1540円
平和って何かな? 家族が元気。笑顔で遊ぶ。猫が笑う。「みんなのこころから、へいわがうまれるんだね」。6歳の少年の詩が絵本に。
せんそうしない
5歳〜
『せんそうしない』
たにかわしゅんたろう/文
えがしらみちこ/絵
講談社 1430円
「すみれとひまわり、せんそうしない」「こどもとこどもは、せんそうしない」。シンプルな言葉と、子どもたちの輝く笑顔が胸にしみる。
ちいちゃんのかげおくり
6歳〜
『ちいちゃんのかげおくり』
あまんきみこ/作
上野紀子/絵
あかね書房 1430円
家族4人で空にかげおくりをして遊んだ日。空襲で家族とはぐれ、防空壕でひとり眠るちいちゃんの耳に、あの日のみんなの声が……。
いわたくんちのおばあちゃん
6歳〜
『いわたくんちのおばあちゃん』
天野夏美/作
はまのゆか/絵
主婦の友社 1650円
いわたくんちのおばあちゃんは、写真を撮ろうとすると必ず「いやーよ」。その胸にあるのは、16歳の8月に撮った家族写真の思い出。
編集協力/原陽子(司書・JPIC読書アドバイザー)(kodomoe2020年8月号掲載)