そこにあるだけで 木の絵本5選【季節の絵本ノート】
親子で絵本を開く時間に、季節の彩りをプラスしてみませんか。
今の絵本選びにちょうどぴったりの、おすすめ作品を集めました。今回のテーマは「木の絵本」です。
3歳~
『木のうた』
イエラ・マリ/作
ほるぷ出版 本体1400円+税
草原の中に立つ、一本の木。葉が芽吹き、実をつけ、紅葉し……四季ごとの姿が美しいグラフィックで描き出された、文字のない絵本。
3歳~
『木はいいなあ』
ユードリイ/作 シーモント/絵
さいおんじさちこ/訳
偕成社 本体1000円+税
木がくれるものは、涼しい木陰、果実に落ち葉、木登りの楽しさ。木のように縦長の画面に、木の魅力とすがすがしさがいっぱい。
3歳~
『きはなんにもいわないの』
片山健/作
復刊ドットコム
本体1800円+税
「ねえ おとうさん きに なって。」と言われて、木になったおとうさんは、だまってすーくんを見守ります。言葉はいらない、父子の時間。
5歳~
『おおきな きが ほしい』
さとうさとる/文
むらかみつとむ/絵
偕成社 本体1000円+税
かおるがほしい、大きな木。はしごで登れば、途中に台所つきの小屋、りすの家、てっぺんには見晴台。どんどん想像がふくらみます。
6歳~
『おおきな木』
シェル・シルヴァスタイン/作
村上春樹/訳
あすなろ書房 本体1200円+税
りんごの木は少年のことが大好き。葉っぱを、実を、自身のすべてをさしだして……。村上春樹の訳で生まれ変わったロングセラー。
編集協力/原陽子(JPIC読書アドバイザー)
(kodomoe2015年6月号掲載)