この夏に刊行された新刊絵本の中から、読み聞かせにぴったりなとっておきの７冊を紹介してもらいました。（kodomoe2016年12月号掲載・2016年7月～8月に刊行された絵本の中からセレクト）
撮影／赤井賢一

2歳～の絵本

バナナのやわらかくておいしい魅力
『おいしいともだち ばななくんがね‥』
とよたかずひこ／作・絵
童心社 本体850円＋税
「バナナの形や特性を子どもの目線で楽しく描いているお話です。皮をむいて食べたくなりますよ」。ピンクと黄色の優しい色とやわらかなバナナの動きで、赤ちゃんから楽しめる絵本。

3歳～の絵本

元気な女の子・ゆびさきちゃんの冒険をたどっていこう！
『ゆびさきちゃんのだいぼうけん』
いわいとしお／作
白泉社　本体1000円＋税
『100かいだてのいえ』シリーズの作家、待望の最新作。「ひとつひとつ指さしながら読める絵本。お話にじっくりと向き合い、親子で話しながら読み進めていけるのが、とってもうれしい」

しゃくとりむしがタクシーだったら
『はーい！タクシー』
さくらせかい／作
アリス館　本体1100円＋税
「ケガや病気で困ったときに助けてくれるタクシーの運転手はしゃくとりむし。ゆらゆら進むタクシーに乗った気分でゆったりと読んで」。昨年大注目の絵本『いしゃがよい』の作家。

やっぱり働く車はかっこいい！
『すすめ！うみのきゅうじょたい』
竹下文子 ／文　鈴木まもる／絵
金の星社　本体1300円＋税
「せんろはつづく」シリーズで人気のタッグによる「きゅうじょたい」シリーズ。「いつでもどこでも助けてくれる救助隊。どんな困難でも力を合わせて解決する姿は子どもの憧れです」

33冊目のシリーズ最新刊におばけ!?
『ねずみくんとおばけ』
なかえよしを／作　上野紀子／絵
ポプラ社　本体1000円＋税
「シーツをかぶってみんなを驚かすねずみくん。しっぽや足を見れば、み〜んな簡単にわかっちゃう。けれど最後のおばけは誰でしょう？ ちょっぴりゾクっとする楽しいお話です」

5歳～の絵本

美しい文と絵のコラボにひきこまれる
『こうさぎとほしのどうくつ』
わたりむつこ／作　でくねいく／絵
のら書店　本体1600円＋税
こうさぎたちが主役のシリーズ最新作。「雨や迷い込んだ洞窟の黒、偶然見つけた宝石のような青、森に出たときの明るい緑や金色！　読み応えのあるお話と美しい自然の色が素敵」

思わず好きになってまう天女
『天女銭湯』
ペク・ヒナ／作　長谷川義史／訳
ブロンズ新社　本体1400円＋税
「古い銭湯で少女ドッチの前に現れた天女のおばあちゃん。ふたりで過ごしたおとぎ話のような豊かな時間。心ひかれる造形にママも魔法にかかりそう」