被災ママがガイドする、家の中と外で見直したい防災の基本5つのポイント
「防災対策しなきゃ」と思ってはいても、なかなか取りかかれなかったり、いつの間にかやらなくなったり……。もしものときに慌てず、子どもと家族を守れるように、今日から「続けられる防災」始めましょう!
いざというときに命を守れるように、身の回りの状況を確認しておくことは、防災の基本。家族で話し合って、共有することも大切です。
point1
自宅のあるエリアの
ハザードマップを確認
自宅のある地域は川や海が近い? 低い土地or高い土地? 状況を知っておくことは避難行動の大前提。各自治体でハザードマップを出しているので、市町村のホームページなどで確認しておきましょう。避難の際も、どちらに向かえばいいか把握していれば、動きがスムーズです。
あわせて、自宅の耐震基準も確認しておこう!
point2
生活用水と非常食の
確保を習慣にする
トイレ、洗濯、歯磨き、手洗いなど生活には予想以上に多量の水が必要。断水時に備えて、湯船の残り湯は捨てないのがベターです。食料はいわゆる非常食ではなく、子どもが食べ慣れたものを3日分を目安に。買い物のときにすぐ食べる分+1を買うのを習慣にするとラクです。
食品ストックは「少しだけ多め」でOK。
自分で管理できる量で!
point3
自宅の中の「シェルター」を決めておく
家族が集まりやすいリビングを、地震などがあったときに集合するシェルター(安全地帯)と決めておきましょう。子どもだけのときでも、約束を決めておけば安心です。ソファの上に集まるようにして、周りには本棚やテレビなどを置かずにスペースに余裕を持って。
「ソファの上に集合!」とママのひと声で集まる練習をしてみましょう!
point4
家の中のものは、日頃からできるだけ少なく!
地震で家具が倒れてきて下敷きになったり、床に置いたモノで出入り口がふさがれしまったり……。そうならないためには、家の中のものをできるだけ減らし、部屋を片づけておくのが正解。家の中がスッキリしていれば日々の掃除もラクになって、一石二鳥!
point5
夫婦で防災や避難についての
すり合わせをしておく
災害時は、瞬時の判断が大切です。非常食や持ち出し袋のありか、避難所へ行くか行かないかの基準など、ママとパパで方向性や認識を揃えておくことは大事。どちらかが不在のときに災害が起きても、子どもをきちんと守れるように、日頃から情報共有しましょう。
教えてくれたのは
アベナオミさん
あべなおみ/宮城県在住。イラストレーター、防災士。2011年の東日本大震災で被災した経験から、本当に必要な防災、続けられる防災の普及活動に尽力。著書に『被災ママに学ぶ ちいさな防災のアイディア40』(学研プラス)など。
イラスト・監修/アベナオミ(kodomoe2020年4月号掲載)