2023年8月31日

長時間抱っこでも腱鞘炎になりにくい「キツネの手」。災害時やふだんの子育てにも役立つテクニックとは【防災ノウハウ】

「防災は、“万が一の時の特別な準備”と考えると、ハードルが高くなります」と教えてくれるのは、アウトドア防災ガイドのあんどうりすさん。災害時や緊急時には、ふだんやり慣れていることしかできません。子育てにも役立ち、とっさのときに子どもも自分も守れる、実用的なテクニックを身に付けましょう!

子どもと一緒に楽しめる&子育てもラクになる
Let’s防災レッスン

荷物を背負うときは重心を上に!
ふだんのおんぶもラクになる

長時間抱っこでも腱鞘炎になりにくい「キツネの手」。災害時やふだんの子育てにも役立つテクニックとは【防災ノウハウ】の画像1人の重心はおへその辺り。荷物の重心はそれより高いほうが前かがみにならずに済み、荷物が軽く感じます。リュックはベルトで調節して、体にフィットさせ重心を高く保つことを習慣に。おんぶの際も同じ要領で背負えばラクです。

非常食は缶詰めが便利!
毎日の献立にも活用できる

長時間抱っこでも腱鞘炎になりにくい「キツネの手」。災害時やふだんの子育てにも役立つテクニックとは【防災ノウハウ】の画像2かつての非常食は味は二の次でしたが、缶詰めならおいしく味付けされたものがいろいろ。消費期限も長いので、子どもが好きなものをストックしておきましょう。夕飯づくりが面倒な日にもサッと出せる一品として使えます!

レインウェアは高くてもいいものが
結局長く使えてコスパ◎

長時間抱っこでも腱鞘炎になりにくい「キツネの手」。災害時やふだんの子育てにも役立つテクニックとは【防災ノウハウ】の画像3災害時に水に濡れて体温を奪われると、生死に関わります。レインウェアは、やや高価でもアウトドアでよく使われる、ゴアテックスなど透湿防水素材のものが安心。120cmを買えば0~6歳まで使えるので、コスパで考えても損はなし。

抱っこのときは「キツネの手」で
腱鞘炎にもなりにくい

長時間抱っこでも腱鞘炎になりにくい「キツネの手」。災害時やふだんの子育てにも役立つテクニックとは【防災ノウハウ】の画像4手首や腕に余計な力を入れずにラクに抱っこするには、手の甲を上に向けてクロスさせ、きつねの手の形にすると◎ 災害時、長時間子どもを抱っこしていなければならないときに役立ち、毎日の抱っこでも腱鞘炎の予防になります。

ベビーカーで乗り越えられる
限界を知っておくと散歩もスムーズ

長時間抱っこでも腱鞘炎になりにくい「キツネの手」。災害時やふだんの子育てにも役立つテクニックとは【防災ノウハウ】の画像5ベビーカーを押して乗り越えられる段差は、車輪の半径の高さまで。毎日の散歩でも半径と段差の関係を知っておくと、通るルートを考える際に役立ちます。自転車、車いすなども同じ。ただし、災害避難時には半径の小さいベビーカーは動かせなくなる可能性が高くなります。抱っことおんぶの方が密着するので安全に避難できます。

自転車用ヘルメットは
災害時にも使える頼もしいアイテム

長時間抱っこでも腱鞘炎になりにくい「キツネの手」。災害時やふだんの子育てにも役立つテクニックとは【防災ノウハウ】の画像6頭を守るヘルメットの購入が難しい場合は、自転車ヘルメットで代用という手も。洪水や津波に飲まれた際、穴から水が逃げるので首が締まるリスクが減ります。ただし、あくまで自転車用で、防災用ではないので、使用は自己責任で。

長時間抱っこでも腱鞘炎になりにくい「キツネの手」。災害時やふだんの子育てにも役立つテクニックとは【防災ノウハウ】の画像7教えてくれたのは
あんどうりすさん
アウトドア防災ガイド。阪神淡路大震災における自身の被災体験とアウトドアの知識を生かし、実用的な防災テクニックを伝える。

イラスト/山田美津子(kodomoe2018年4月号掲載、内容はウェブ用に再編集しています)※この記事は過去にウェブ掲載されたものを再編集しています。

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