ママバッグにいつも入れておきたい「命を守る必須セット」【防災ノウハウ】
「もしも」のときに備えて何かしたいけれど、いったい何から始めたら良いのかも分からない……。そんなママに、防災に役立ち、さらに毎日の子育てにも今すぐ使えるテクニックを伝授します! アウトドア防災ガイドのあんどうりすさんから、すぐに備えたい「命を守る必須セット」のご提案です。
ママバッグにいつも入れておこう!
命を守る必須セット
スマートフォン
地震が起きたとき、緊急地震速報など情報をキャッチするのにスマホは必須。格安スマホの場合は、緊急地震速報が表示されない場合もあるので、防災アプリを入れておくと安心です。
ホイッスル
どこかに閉じ込められたり挟まれたりした際、自分の居場所を知らせるのに使います。水に濡れても音が出るように、球が入っていない、軽い息で吹けるものがベスト。
LEDライト
懐中電灯よりも小さな電池で効率よく明るくなるLEDライトで、両手が空くヘッドライトタイプを選んで。子どもの耳かきや、のどの奥を観察するときなど、ふだんも使えて便利です。
そして…
知恵のある自分自身
緊急事態にはマニュアルで対応できないことも多々あります。家族でアウトドアをするなど、限られた状況で過ごす体験を通して、災害時にも応用できる知恵を育みましょう。
そのほかにも……
「携帯トイレ」は、災害などが起こってから4時間以内にはトイレに行きたくなる可能性があるので、必ず入れておきたいアイテム。
また、「いつも持っている子育てグッズを多めに持つ」こともポイント。おしりふきや断熱素材のおむつ替えシートは、災害時にも役立つ必須アイテムです。
ママバッグは軽くて丈夫な
アウトドアリュックがおすすめ!
避難のためのアイテムを、まとめて備えておきたいのがアウトドアリュックです。丈夫な素材で、肩・胸・ウエストのベルト調整で体にフィットさせられるタイプのアウトドアリュックは、軽ければ災害時にも素早く避難できてGOOD! 両手が空くのでふだんの子育て時にも◎です。
日常とひと続きの防災で
生きる力を身につけよう
「防災の必要性を感じてはいても、『いつかは』という感じで本腰を入れられていない人は多いと思います」とあんどうさん。
「災害時って、パニックになっているので、子どもはもちろん大人だって、ふだんやり慣れていないことをやろうとしても、できないんです。子育ての中で日常的にやっていて、かつ防災にも役立つことであれば、実際の災害時にもきっと使えます。
私が提案する防災アイディアはアウトドアの『生きるための知恵』を応用した、家族で楽しみながらできることばかり。防災を“万が一のときの特別な準備”として考えるとハードルが高いので、毎日の生活の一部として習慣づけることがポイントです。ぜひお子さんと一緒に、やってみてくださいね」
教えてくれたのは
あんどうりすさん
アウトドア防災ガイド。阪神淡路大震災における自身の被災体験とアウトドアの知識を生かし、実用的な防災テクニックを伝える。
イラスト/山田美津子(kodomoe2018年4月号掲載、内容はウェブ用に再編集しています)※この記事は過去にkodomoe webに掲載したものを再編集しています。