お風呂遊びでも十分!水遊びで好奇心を育もう【夏は毎日水遊び!・1】
いつもの「水遊び」で、“ひらめき”や“発見”が得られるとは、どういうことでしょう!? 楽しく遊びながら、実は、ママにとっても子どもにとっても、いいことがいっぱいの水遊び。造形作家で保育者向けの講演も数多くおこなう早未恵理さんに、水遊びの魅力やママの関わり方を教えてもらいました。 今年の夏は「毎日、水遊び!」でもいいかも!?
ママは見守り上手になって、
“発見の喜び”を引き出そう
子どもにとって、水遊びは夏の最高のお楽しみ。でもママにとっては、準備や後片づけが大変な上に、1から10まで一緒に遊んであげないと、すぐに飽きられそうなイメージが……。
いえいえ、そんなことはありません。元幼稚園教諭で造形作家の早未恵理さん曰く、「子どもは、そこにあるもので、どんどん遊びを生み出す天才。ママは少しだけきっかけを与えたら、あとは見守り上手になって子どもの発想に共感してあげるだけでいいんです」とのこと。
そして子どもが自分で見つけて気づいたことが学びにつながると言います。子どもは、つかめなかったりモノが浮かんだりする水の不思議さに触れ、その性質を把握していきます。「こういうことが理科の入り口になっていて、おもしろい遊びを見つけたり、生活に役立つことを発見したり、さらには勉学への好奇心に繋がっていくのかもしれません」(早未さん)
準備や後片づけが面倒なら、お風呂で遊ぶだけでも十分! お気楽に水遊びを楽しみましょう。
ママはこうやって関わろう!
1、「何をしているのかな?」と見守る
水にモノを浮かべたり、沈めたり……。ママはその様子を見守りながら、「浮かんだね、沈んだね」など、見たことをそのまま言葉にするだけでOK。「ぷくぷく」「ぷかぷか」など、子どもの行動にオノマトペで、さりげなく参加するのも上手な関わり方です。子どもはママが反応してくれることが嬉しくて、ますますご機嫌に!
2、「おもしろそうだね」と声をかける
子どもが夢中になっているとき、本人はおもしろいことをしているという自覚がないことも。ママに「いいことを考えたね」と言われて初めて、おもしろさを認識。「自分ですごいことを思いついたんだ!」と得意になれることが自信になり、自己肯定感につながっていきます。
3、「入れて! 」と遊びに参加する
おもしろさを共有する相手がいると、“おもしろい”が“楽しい”に変わります。子どもが夢中になっているなと感じたら、いよいよママの出番。ママなりのアドバイスやアイディアで、さらに子どもの遊びが広がります!
早未恵理さん
はやみえり/遊びクリエーター、造形作家。幼稚園に勤務後、出産・育児を経て子どものための造形作家に。手芸や工作・遊びの創作アイディアの提案のほか、ワークショップや保育者向けの講演も行う。
撮影/岡森大輔 スタイリング/山田祐子 ヘアメイク/山田ナオミ イラスト/ヤマグチカヨ(kodomoe2018年8月号掲載)※この記事は、2019年7月にウェブ掲載されたものを再編集しています
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