家庭での食育に。子どもがおかわりする、笠原シェフのだし汁レシピ【小6ママのゆる育児】
2019年7月24日

家庭での食育に。子どもがおかわりする、笠原シェフのだし汁レシピ【小6ママのゆる育児】

 みなさん、こんにちは。いつも頑張るママを応援する記事を書いています、ライターの東です。今日のテーマは「食育」。食育っていったい何だろう? 私自身、食育と言われてもピンとこないのが正直なところです。先日、食育の一環で、「出汁」について学ぶ機会がありました。皆さんは出汁をとったことがありますか? 私は自慢じゃないけど、普段の食事に出汁をとることはありません。そのイベントに参加していたママたちに聞いてみても、出汁をとることはめったにないと話してくれました。

 

東亜衣子プロフィール
東 亜衣子 ひがし あいこ
ライター・精神保健福祉士。小6男児の母。料理好きでフード関連の記事が得意。また、子育てに悩んだ経験と福祉に長くかかわる経験から、悩める子育て中のママの駆け込み寺となり、多くの相談を受ける。子育てと料理の両面から、悩めるママたちの役に立ちたいと日々奮闘中!

 

笠原シェフの出汁道場

 予約の取れない超人気和食店「賛否両論」オーナーシェフ・笠原将弘さんが、普段なら教えないおいしい出汁の取り方を丁寧にレクチャーしてくれました。最前列にはたくさんの子どもたち。出汁なんて普段興味がないはずの子どもたちが目をキラキラさせて、笠原シェフの出汁の取り方を眺めています。
 笠原シェフが色々試してみて、一番おいしいと思う出汁の取り方がコチラ。

【材料】
水・・・1リットル
昆布・・・10g
かつお節・・・30g

【出汁の取り方】
1、鍋に水を入れて、昆布と一緒に火にかける。
2、沸騰する直前に昆布を取り出す。
3、火を止めたら、かつお節を入れ、かき混ぜずお玉でそっと押さえる。
4、かつお節が沈んだらアクをとって、キッチンペーパーなどで漉す。

 この出汁に少しだけお塩を入れて、試食させてくれました。笠原シェフから、小さな紙コップに透き通った琥珀色の出汁が注がれていきます。それをわくわくした様子で見守る子どもたち。そして、コップを手に取ると、ふーふーしながら口に運びます。
「おいしい~!」「香りがいい~!!」
と歓喜の声が上がります。「おかわり!!」とコップを差し出す姿も。何とも微笑ましい瞬間でした。
 子どもたちに行き渡るのを少々我慢して待ち、いよいよ「大人の方もどうぞ」と言ってもらえました。そして私もひと口。「あぁ」と思わず口に出してしまうようなほっとする味。丁寧に出汁を取ると、こうもおいしくなるんだなと改めて実感。顆粒出汁もいただき、その違いを知ることができました。

「食育×クイズ」しょくいず

「笠原シェフの出汁道場」は「しょくいずアカデミー」の一環として開催されていました。
 司会のタレント井上和香さんと吾妻聖子プロデューサー(食育インストラクター)がテレビ番組さながらのセットの中で、子どもたちにクイズを出していました。
「こんにゃくは何からできている??」
「お茶碗には何粒のお米が入っているのかな?」
中には大人でもうーんと考えてしまうような難題も。でも子どもたちははりきって手元にあるピンポンボタンを押し、大きな声で答えていきます。正解するとヤッターと喜び、不正解だとわかるとがっくり肩を落としていました。

食育って……

 このイベントに参加して、食育に対するイメージがガラリと変わりました。笠原シェフの出汁を眺める子どもの姿。そしてクイズに頭を悩ませながら、一生懸命考える子どもの姿。
「あぁ難しく考えることはないんだ。食育って食べ物に興味を持つことが始まりなんだ」と実感したのです。
 そう言えば息子の小さいころ、いつもは絶対に食べない野菜を一緒に調理したことがあります。息子はフライパンで炒めただけなのに、なんと完食したのです。「これって、どんな風に作るんだろう」そんな疑問を持つことこそが子どもの食育につながっていきます。
 食べるって生きていくことの基本です。大人も美味しい物を食べたら、幸せな気持ちになったり、ストレスが軽減されたりしますよね。食べることは幸せを膨らませる。だから食べることって大切なんです。「食べる=幸せ」、これが食育の目的であり、結果なのだと思いました。
 みなさんも子どもと食べ物の話をしたり、一緒に簡単な一品を作ったり、少し時間のある時に挑戦してみるのはどうでしょうか? それが食育への大きな第一歩になりますよ。

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