HSCが伸び伸び育つために大切にしたいこと【最新号からちょっと見せ】
繊細、大げさ、気が付き過ぎる……。kodomoe2月号では、「繊細、大げさ、気が付き過ぎる……『ひといちばい敏感な子』の育て方」を特集しています。
kodomoe webではその中から一部をご紹介。HSCが自分らしく育つために、親が踏まえておきたいポイントを心療内科医の明橋大二先生に解説してもらいます。HSCではない子の子育てにも、ヒントになることがいっぱいです。
気持ちを吐き出せる場所を
作ることが大切
「かんしゃくを起こしたり暴れることもありますが、ネガティブな気持ちを外に出すのは大事なこと。ママパパは『できなくて嫌だったね』『ぼくはやる、って次は言ってみよう』など、子どもの気持ちを言葉にして声をかけましょう。すると子どもも次第に自分の気持ちを言葉にできるようになり、暴れたりすることも減っていきます」
その子のペースを尊重し
スモールステップを大事に
「HSCは何事も自分で確認して納得してから動きたい。せかされるとパニックになったり、本来の力を発揮できないこともあるので、本人のペースを大事にしてあげましょう。できなかったことを叱るよりも、例えば『自分で起きられたね』など、小さなことでもできたことをほめるようにするといいですね」
時にはそっと
背中を押してもいい
「子どものペースを尊重することと矛盾するようですが、ママパパから見て『これは絶対大丈夫』と思う場合は、背中を押すことも大切。必要以上に考えすぎたり不安がったりしているだけのこともあり、後押しのおかげで子どもがチャレンジし、成功したらそれが自信になります。あくまで“そっと”がポイントです」
kodomoe2月号では、他にも「ママパパが自分自身をほめよう」「心の安全基地、逃げ道を用意しよう」など「HSCが伸び伸び育つために大切にしたいこと」を掲載しています。
教えてくれたのは
明橋大二先生
あけはしだいじ/心療内科医。専門は精神病理学、児童思春期精神医療。子育てカウンセラーとしても活動し、著書の「子育てハッピーアドバイス」シリーズ(1万年堂出版)が人気。
イラスト/入江めぐみ(kodomoe2022年2月号掲載)