おうちでのお花見気分が華やぐ桜のストローマーカーを手づくりしよう!【ハハコで楽しむ季節の暮らし・手づくり歳時記~4月~】
子どもたちに伝えていきたい四季折々の行事やイベントと、季節にちなんだ工作をご紹介する「ハハコで楽しむ季節の暮らし・手づくり歳時記」。行事の由来や縁起、背景をおさらいしながら親子で一緒に手づくりの楽しみを味わいましょう。月に一度、行事にまつわる工作をご紹介しています!(工作の型紙付き!)
4月
Spring
野山に花が咲き、春爛漫の4月。ぽかぽかと暖かい日差しを感じる日も多くなります。4月の工作は、テーブルをグッと華やかにしてくれる桜のストローマーカーです!
4月初旬
お花見
桜の花の咲く時期に
山から下りてくる
神様をお迎えする春の行事
お花見の「花」は桜ですが、もともとは梅の花。梅をめでる中国の文化が平安貴族の間に広まり、後に桜に代わっていきました。こうした貴族の行事とは別に、庶民の間では、春になって山から下りてきた田の神様が桜を咲かせるとされ、桜のもとで田の神様をもてなし、豊作や幸せを願う行事として親しまれました。今のような娯楽的な楽しみ方になったのは江戸時代。幕府が庶民の不満解消のために花見を奨励し、各所に花見の名所を作りました。元来は農耕の神様に感謝する行事なので、日々の幸せと食べ物へのありがたみを感じながら、みんなでお花見をするといいですね。
あんを包んだ餅を桜の葉の塩漬けで巻いた「桜餅」。この葉はソメイヨシノではなく、より柔らかく食べやすい日本固有種のオオシマザクラの葉。葉は食べても食べなくてもOK。
※行事は地域によって違いがあります。ここでは、一般的に知られた由来やしきたりを紹介します。
ハハコで手づくりしてみよう
「桜のストローマーカー」の作り方
桜の形のストローマーカーで、お花見のテーブルを華やかに! ちなみに、桜という花の名は田の神様を表す「さ」+居場所を表す「くら(座)」で、「田の神様が宿る場所」の意味があるという説も。
[作り方]
1. 型紙(下記参照)をピンクの画用紙に写し取り、ハサミで切り取る。
2. アルファベットシールでイニシャルをつけたり、ラメ入りサインペンで模様を描いたり、リボンを飾るなど好みで装飾する。
3. ストローにをマスキングテープで固定して完成。
[型紙]
桜のストローマーカーの型紙ダウンロードはこちら
※A4用紙に印刷してご使用ください。
監修
三浦康子さん
みうらやすこ/和文化研究家、生活情報総合サイトAll About「暮らしの歳時記」ガイド。様々なメディアで活躍し、「行事育」を提唱。著書に『子どもに伝えたい和の行事を楽しむ絵本』(永岡書店)など。
イラスト&工作は
江頭路子さん
えがしらみちこ/絵本作家、イラストレーター。やさしいタッチのイラストが人気。主な作品に『なきごえバス』『なきごえたくはいびん』(白泉社)などがある。女の子ママ。
江頭路子さんがお子さんへの読み聞かせについてお話してくれた【うちの読み聞かせ】はこちら。
イラスト・工作/江頭路子、撮影/岡森大輔(kodomoe2018年4月号掲載)