チルド室に入れるものは?フードコーディネーター平岡淳子さんの「冷蔵庫の使いこなし術・4段目&チルド室」
毎日、悩まず簡単においしい料理を作りたい! 実は冷蔵庫が時短料理のカギをにぎっていたことをご存じですか?
冷蔵庫使いの達人、フードコーディネーター平岡淳子さんの「お手本冷蔵庫」を拝見! 今回は、冷蔵庫の4段目とチルド室のスペースの活用術を紹介します!
お手本冷蔵庫・1~3段目はこちら
4段目・チルド室
冷たい空気は下に下がるので、冷蔵庫の下段は上段よりも温度が低め。鮮度が大事な生鮮食品などは、4段目やチルド室にしまいましょう。すぐ使いたいものもここへ。
4段目
早く食べ切りたいものを置く
ここには早く食べ切りたいものを。魚の切り身や買ってきた肉はパックのまましまって(2~3日ならパックのままでOK)、4段目に。目に入りやすい高さなので、「置き場を考えずにとりあえず置いておく」場所に。忘れがちな解凍中の肉もこの段です。
10)魚の切り身
魚の切り身は塩を振ってからトレイで保存。臭みが抜け、身がしまります。ペーパーで水けを吸い取って長持ちさせて。
11)大根の煮もの
下ゆでした牛すじと大根を酒としょうゆでことこと煮込み、ごはんや晩酌のお供に。※冷蔵で1週間・冷凍で3週間
12)下ゆで済野菜
野菜は一度にゆでてから、ペーパーを敷いた保存容器に。メインに添えたり、あえものにしたり、色々と使えます。
13)ベビーリーフ
買ってきたらさっと洗い、ペーパーを敷いた保存袋にしまって。シャキっと新鮮な状態をキープ。※冷蔵で3~4日
14)ミネストローネ
根菜類とベーコン、にんにくを炒め、トマト缶、白ワインなどで煮込んだ栄養満点スープ。朝ごはんにも活用できます。
15)れんこん
れんこんは皮をむいて薄切りにし、酢水に漬けておくと、色落ちせず、2~3日新鮮なまま。さっと炒めるだけで1品完成。
16)チーズ
パパが好きなチーズはいろいろミックスして、チーズ瓶へ。子どもが小腹がすいたときやお弁当の隙間埋めにも。
チルド室
3~4日以内に食べるものを置く
チルド室には3~4日以内に食べ切りたい肉や魚などを。ベーコンやソーセージの他、バターもここ。上にものを重ねがちなので、下の方に何をしまっておいたかのチェックは欠かさずに。「ここの中身が少なくなってきたら買い物に行くサイン」。
17)ベーコン
使いかけのベーコンはラップしてから保存袋へ。空気に触れる場所が少ないほど、長持ち。お肉も同様です。
18)ハンバーグの肉ダネ
一度に仕込んでおくと便利なハンバーグの肉ダネ。肉団子や野菜に詰めて焼いても。ひき肉は他の肉より鮮度が落ちやすいので、味をつけてからの保存がベター。
19)バター
温度変化に弱いバター。味の劣化を防ぐため、温度が低いチルド室での保存がベスト。冷凍保存もOK。
冷蔵庫をごはんづくりの相棒にすればぐっとラクに
「この前、買っておいたあれ、どこだったかな?」「野菜がしなってる」なんていう経験はきっと誰にでもありますよね。冷蔵庫にあるものを把握できていれば防げることですが、「それがなかなか」というのが現実。平岡さんはものの置き場を決めておくのだそうです。「みそは一番上の左、作り置きは2段目と3段目なんていう具合です。するとどこに何があるか、悩まずすぐに取り出せます」
また、買い物前には冷蔵庫の中身を確認してからでかけるのも大切。「残りものを使い切ることができる上、無駄な買い物をしなくなります」
意外と重要なポイントになる買い物のタイミングは「仕込みができる余裕のあるときに」。毎回でなくてかまいませんが、時間があると一度に仕込めるので二度手間にならず、時短になる、と平岡さん。
「そのときは面倒と思うかもしれませんが、魚の切り身には塩をしておけば長持ちする上、味もよくなるし、肉に下味をつければあとは焼くだけ。野菜も一度にゆでてしまえば、すぐ添えものとして使えます」
冷蔵庫ともっと仲良くなれば、上手に時短しながら無駄なく料理が作れるコツが見えてきます。
教えてくれたのは
平岡淳子さん
ひらおかじゅんこ/フードコーディネーター。お米マイスター、野菜ソムリエとしても活躍。夫と娘の3人暮らし。雑誌や書籍、Webサイトで活躍中。自宅で主宰している料理教室も人気。著書に『決定版! 毎日食べたい! 作りおきのラクうま野菜おかず350 』(ナツメ社)など。
撮影/三村健二 編集協力/橘内実佳(kodomoe2017年12月号掲載 ※こちらの記事は2018年12月にウェブ掲載したものを再編集しています)