旭山動物園の飼育係から絵本作家へデビュー30年「あべ弘士の絵本と美術 -動物たちの魂の鼓動-」

旭山動物園の飼育係から絵本作家へデビュー30年「あべ弘士の絵本と美術 -動物たちの魂の鼓動-」の画像1

『ライオンのよいいちにち』(2001年/佼成出版社)©Hiroshi Abe

 

あべ弘士さん(1948年~)は、『あらしのよるに』(1994年/文:木村裕一)の挿絵を手掛けた
画家です。嵐の吹き荒れる夜、逃げ込んだ小屋の暗闇の中で互いの正体に気づかずに
会話を交わすヤギとオオカミの楽しそうな姿に、
誰もが、天敵という宿命を超えた奇跡を願わずにはいられません。
これを描いた時、あべさんは、動物園の飼育係でもありました。
1972年から25年近く飼育係として勤務していた旭川市旭山動物園は、
現在、動物たちのありのままの生態をみせる行動展示によって、
多くの人々に驚きと感動を与えています。

この展覧会では、あべさんがこれまで手掛けてきた約200冊の出版物の中から、
作家自身の提案にも基づきながら厳選した、そのデビュー作から、
『クマと少年』(2018年)までの絵本、児童書の44タイトルの原画約240点と
本展のために制作された屏風、立体などの美術作品によって、
その足跡を紹介します。

期間/2019年4月6日(土)~6月9日(日)
会場/ふくやま美術館 広島県福山市西町二丁目4番3号
時間/9:30~17:00
※ただし、5月31日(金)、6月1日(土)、7日(金)、8日(土)は19:00まで開館
休み/月曜
料金/一般1000円、高校生以下無料
http://www.city.fukuyama.hiroshima.jp/site/fukuyama-museum/

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