「映画を塗る仕事」展

© Museo d’Arte Ghibli © Studio Ghibli

映画の中での色の役割は、その架空の世界にリアリティを持たせることと
大きな関係があります。
特に、動く絵に塗られた色は、限られた色数でも工夫によって、
キャラクターに生き生きとした実在感を与え、その心情をも伝えることが可能になるのです。
スタジオジブリのアニメーションの礎を築いた故・高畑勲監督や宮崎駿監督は、
商業アニメーションの黎明期から、「登場人物とその日常を丁寧に描き、
実写とは違ったリアリティをもたせることで、
観客の心に訴えることができる作品」を目指してきました。
本展示では、両監督が表現してきたもの、そのこだわりを彩色の面から解き明かします。
特に、両監督を支えた色彩設計の故・保田道世さんの手腕を、
当時のセルを用いて紹介します。
デジタルによる着彩やCGによる画面作りが主流になった昨今、
セル絵の具による限られた色数の中で、
監督からの要求に最大限に答える努力を惜しまなかったスタッフの
知恵と工夫を間近に見ることで、色で‟何が表現されたのか”を感じられそうです。

期間/2018年11月17日(土)~2019年11月(予定)
会場/三鷹の森ジブリ美術館 東京都三鷹市下連雀1-1-83
時間/10:00〜18:00(入場は日時指定の予約制。毎月10日<土日祝日の場合は翌平日>より翌1か月分をローソンにて販売)
休み/火曜
料金/一般1000円、中高生700円、小学生400円、幼児100円
http://www.ghibli-museum.jp

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