【「叱る」の手放し方】気づけば叱らなくなっていた!? 叱りたくなる状況を減らす工夫とは?
本当はイヤなのに、つい叱ってしまう。一方で、きちんと叱ることが、しつけには必要だと思えることも。「叱る」との付き合い方について考えてみました。
叱ることを我慢してイライラを抑え込むのではなく、気付いたら叱らなくなっていた、が理想です。
「叱る」状況にならないように
前もって工夫する
叱るのを我慢したり、無理にほめるのは難しいこと。叱りたくなる状況を減らす工夫が大切です。子どもが何度言っても直らないのであれば、「やらない」ではなく「できない」のかも、という視点を持つことから始めて。
●「しない」のか「できない」のか見極める
つい叱りがちな「早く行動する」「片づける」こと自体が子どもにとってハードルが高い場合も。
●環境を整える
周囲に気が散る原因はないか、複雑な要素はないかなど、子どもができない理由を取り除く。
●試してみる
できる・できないにはムラがあるので、長い目で見て。叱る自分を責めないことも大切。
毎朝 早くしなさい! と叱る前に……

余裕のない朝は、叱ってしまう親の側にも原因があるかも。いろんな角度から考えてみて。
Iメッセージで話す
「~すべき」の価値観が
叱りたい気持ちを作る!?
「部屋はキレイに保たれるべき」。世間にあふれる「~すべき」という正義に振り回されていませんか?「こうあるべき」の考えにとらわれると、それができない相手を叱りたくなり、相手も従うしかなくなります。同じような内容でも「ママは、部屋をきれいにしてほしい」と主語を自分にした[Iメッセージ]で伝えれば、子どもは「叱られた」という感覚が薄くなり、「ママはそうなんだ、私はどうかな」と自分で考えたり、意見を言いやすくなる。「叱る・叱られる」とは違う形のコミュニケーションが生まれます。

上からコントロールしないことがポイントです。
「片づけなさい!」と叱るかわりに……

主語を自分にすると、「叱る・叱られる」の上下関係ではなくなり、対話になりやすい。
教えてくれたのは

村中直人先生
むらなかなおと/臨床心理士・公認心理師。人の神経学的な多様性に着目し、脳・神経由来の異文化相互理解の促進、および働き方や学び方の多様性が尊重される社会の実現を目指して活動。著書に『〈叱る依存〉がとまらない』(紀伊國屋書店)など。
イラスト/こにしかえ(kodomoe2023年6月号掲載)




































