
【「叱る」のホント】これまでの常識が変わる!?「叱られている子・叱っている親」の頭の中とは?
親に叱られたとき、子どもは何を考えている? 『〈叱る依存〉がとまらない』(紀伊國屋書店)などの著者 村中直人先生に、最新の研究結果から「叱る」ことの効果や働きについてうかがいました。
これまでの常識が変わる!?
心理学・脳科学から考える「叱る」のホント
fact1
叱っても学習効果はない

学んでいないので繰り返してしまう
叱るときの親は、一刻も早く改めさせたいと思い、叱られている子どもは、一刻も早く逃れたいと思って相手に従う。そのため、親は「叱ってうまくいった」と錯覚しがち。子どもは学んでいないので同じことを繰り返し、親は何度も叱ることに。

謝る理由は「叱るのをやめてほしいから」で、「叱られている内容」ではないことがほとんど。
fact2
「叱る」が有効なのは、
すぐにやめさせたいときだけ
命の危険などの
緊急時には有効
「叱る」には即効性があるので、命の危険がある場合や、誰かに危害が及ぶ場合など、一刻も早くやめさせなければならない、という状況では、むしろ叱ることが有効。ただし、子どもがそれをやめたら、ダラダラと叱り続けず、気持ちを切り換えることが大切。

fact3
学ばせたいなら、「叱る」より「考えさせる」
✖ ケンカしちゃダメ!
〇 どうしたら仲良く遊べるか考えてみて!
受け身ではなく
考えさせることが必要
「こうしなさい」「これはダメ」と親が言い続ける限り、子どもは受け身になりがち。気分よく過ごしているときに、言い聞かせたり、問題を投げかけたりすることで、子どもは自分事として考えられるようになってきます。

教えてくれたのは

村中直人先生
むらなかなおと/臨床心理士・公認心理師。人の神経学的な多様性に着目し、脳・神経由来の異文化相互理解の促進、および働き方や学び方の多様性が尊重される社会の実現を目指して活動。著書に『〈叱る依存〉がとまらない』(紀伊國屋書店)など。
イラスト/こにしかえ(kodomoe2023年6月号掲載)



































