男性と偽って大学に課題を提出。時代の逆風にも負けずに「好き」を貫いた少女「ソフィ ジェルマン」の育ち方
ざんねんな要素を見事に克服した偉人をご紹介。やはり、親や周囲の人の支えがあって偉業は成し遂げられているのですね。彼ら彼女らのエピソードには共感ポイントと子育てのヒントがあるかもしれません。今回ご紹介するのは、数学者「ソフィ ジェルマン」です。
“数学は男のもの”に
立ち向かった男装の数学者
両親に最初は反対されながらも数学の勉強を続け、男性と偽って大学に課題を提出。彼女の発見は現代にもその名を残しています。時代の逆風にも負けずに、「好き」を貫いた少女の物語。

ソフィ
ジェルマン
1776 -1831
女性が世の中で活躍できないとされた時代に、世界でも有数の数学者になり、その後の数学探究の基礎を作った女性。その理論でエッフェル塔の建設にも貢献。
女性は大学に進学できない
彼女がとった作戦とは!?
時はフランス革命期。古い考え方と新しい考え方が入り乱れる時代。彼女は父がフランスの議会で貴族代表に選出されるほど裕福な家庭で育ちました。革命期だったこともあり、外に出ず書庫に閉じこもる生活の中、数学の面白さに出合います。しかし、父はそれを認めず、明かりや暖かい服を与えずに、夜な夜な数学の勉強をする彼女の邪魔をします。そんな厳しい環境にもかかわらず、数学に囲まれているときの穏やかな娘の姿に母は心打たれて、陰ながら彼女を支えるようになりました。
その後、革命により貴族層の生活は脅かされる中、家族の絆は深まり、父とも打ち解けます。彼女は女性科学者を目指すようになりますが、まだこの時代、女子は理系の大学には入学できませんでした。そこで、男性の偽名を使って大学の先生に自分のノートを見てもらうことに成功。のちにその出会いから数々の数学者と文通をするようになり、彼女の研究は後世に伝えられたのでした。

毛布にくるまり、ろうそくの明かりで勉強を続けた

エッフェル塔建設にも彼女の振動についての研究が寄与していた
教えてくれたのは
佐藤幸夫
さとうゆきお/予備校講師と旅人と世界史ツアー添乗の30年。現在は家族とともにエジプトに移住。映像授業とYouTubeで活躍中。
金谷俊一郎
かなやしゅんいちろう/歴史コメンテーター・日本史講師。分かりやすい歴史解説が評判で、数々のTV番組に出演。著書も多数。
イラスト/ミヤタチカ(kodomoe2022年10月号掲載)



































