子育てが大変なのはみんな一緒。「読むと心が軽くなる本」5冊をご紹介【最新号からちょっと見せ】
子どもは大切だけれど、「良い母親像」を押し付けられているかも?と、感じたことはありませんか? kodomoe2月号では、辛いのは私だけじゃないと思えて、読むと心が軽くなる本を紹介しています。ウェブでは一部をご紹介します。
「母であること
終わらない物語」
『母親になって後悔してる』
オルナ・ドーナト/著 鹿田昌美/訳
新潮社 2200円
「子どもを産み、愛して、幸せだと感じることが当然だとされてきた社会。私は違う、母親であることが辛いんだと、勇気を出して本心を語りはじめた母親たちのインタビュー集」
「後悔を口にする母親たちは、
すでに十分すぎるほど努力していた」
『母親になって後悔してる、といえたなら』
高橋歩唯・依田真由美/著 新潮社 1650円
「世界的にベストセラーとなった『母親になって後悔してる』の、いわば日本発MeToo版といえる本書。自分と同じ気持ちの人がいる、そのことはきっと読む人の力になる」
「もしかして母性って
湧いてくるものじゃなくて
補充されるものなのかも」
『ママだって、人間』
田房永子/著
河出書房新社 1018円
「誰も言えなかった妊娠・出産・育児のホンネを描いたコミックエッセイ。主人公が戸惑いつつ前に進む様子に、笑い泣きして共感するはず。『性』にまつわるエピソードも超重要!」
「保護する者でございます」
『自分で名付ける』
松田青子/著 集英社文庫 682円
「世の中は母性という名で、母親から個性を奪う。奪われないよう自分の言葉で語られる、妊娠・出産や、子育てする日々で生まれた感情、子どもとの関係、好きなモノのこと。ハッとする気づきとユーモアに満ちたエッセイ」
「『女の子はこうしなきゃ』
『あれはしちゃダメ』って
いうのは、だれが決めたわけ?」
『女の子だから、
男の子だからをなくす本』
ユン・ウンジュ/著 イ・ヘジュン/絵
ソ・ハンソル/監修 すんみ/訳
エトセトラブックス 2200円
「理想の母親像を押し付けられるずっと前から、実は私たちは『女の子はこういうものだ』と社会に押し付けられてきたのでは? そんな疑問が浮かんだら、子どもと一緒に読みたい」
選書してくれたのは
松尾亜紀子さん
まつおあきこ/出版社勤務を経て、2018年にフェミニズム専門出版社「エトセトラブックス」を設立。古今東西のフェミニズム本を揃えるブックショップも運営する。
(kodomoe2025年2月号掲載)