「転園を考えるべき?」「うちにだけ厳しく注意?」園・先生のモヤモヤケーススタディをご紹介【最新号からちょっと見せ】
わが子が幼稚園や保育園で、毎日楽しく、安全に過ごしてほしいというのは親の願い。でも時には、疑問や不安が湧いたりも……。kodomoe10月号では、「何か」あったとき、親はどう対応すべきか、日ごろからいい関係を作るにはどうしたらいいかーー。よりよい園との付き合い方のヒントを、専門家に聞きました。kodomoe webでは、「どう対応すればいい? 園・先生のモヤモヤケーススタディ」の中から一部をご紹介します。
どう対応すればいい?
園・先生のモヤモヤケーススタディ
kodomoeママパパアンケートで上がってきた実際にあったケースについて、井桁先生がアドバイス。
Q:小規模保育園から今の園に転園。
前の保育園は子どもを「褒めて育てる」方針でしたが、新しい園は厳しくしつけされているようです。「まずは叱る」といった指導方法に親子で戸惑っており、転園を考えるべきでしょうか?
のらりくらりさん/4歳女の子ママ
A:このままでも大丈夫? 年長児の親の意見も参考に
「今は、一斉に同じことをするのを強いる保育は否定されています。家での子どもの様子がおかしいなら、安心できる園に移ったほうがいいですね。でも転園が頻繁だとストレスにもなるので、上の組のママパパに『このままいくと年長児ではどんな感じになるのか』を聞いてみると、不安が少し和らぐかもしれません」
Q:子どもがお友達とふざけて、先生に注意されました。
帰りに先生から報告を受けたのですが、「泣かなかったので、◎◎くん(うちの子)だけ厳しく注意しました」と言われました。
それ以降先生の言う事をしっかり守るよい子になってしまいストレスを抱えているようです。どうしたらよかったのでしょうか?
A:ため込みすぎないようにフォローを
「泣く・泣かないで育ちを推し量るのはNG。これでは子どもが納得いかず、大人に不信感を抱くようになってしまいます。“いい子”は気持ちを抑え込みがちなので、ふだんから『何かあったら先生に言おうね』と、自分の気持ちを言っても大丈夫なことを伝えてあげるといいですね」
教えてくれたのは
井桁容子さん
いげたようこ/東京家政大学ナーサリールームで42年間保育士として勤務。現在は非営利法人団体「コドモノミカタ」代表として、保育環境改善などを目的に多方面で活躍。
イラスト/うつみさえ(kodomoe2024年10月号掲載)