乳幼児から英語を学ばせても日本語習得のじゃまにならない? 都市伝説を検証!【最新号からちょっと見せ】
子どもにやらせたい習いごとで常に上位に入るのが、英語です。「これからは英語くらいできなくちゃ!」とは思うけれど、早く始めないと手遅れ? kodomoe4月号では、巷にあふれる語学教育の都市伝説を検証!
今回はその中から一部をご紹介します。
ホント?
乳幼児から英語を学ばせても
日本語習得のじゃまにならない
〇:母語習得にマイナスの影響はなし。個人差はありますが相互に発達します
日本語も英語も、理解や記憶、思考といった認知レベルにおいて、共通する言語能力によって支えられ、相互に関わり合いながら発達していくと考えられています。環境やモチベーションなどの要因で個人差はありますが、日本語がおぼつかなくなる心配はありません。
※母語……幼少期より、家庭内で親が話すのを聞いて自然に身に付ける言語。母国語(自分が所属する国の言語)と区別する。
教えてくれたのは
久保田竜子 先生
くぼたりゅうこ/カナダ・ブリティッシュコロンビア大学教授(応用言語学)。公立中学・高校の英語教諭を経て、トロント大学で博士号を取得。著書に「英語教育幻想」(筑摩書房)など。
イラスト/うすみ(kodomoe2023年4月号掲載)