簡単に焼けるパンのレシピの紹介も。絵本を何通りにも楽しめるイベントをレポート!
絵本の楽しみ方は読むだけじゃない!? 絵本の内容を歌にしたり、絵かき歌にアレンジして遊んだ後、絵本に出てきたキャラクターのパンを作って楽しむというイベントがあると聞いて、行ってきました!
記事の後半に、会場で作ったパンのレシピの紹介もありますので、お楽しみに!
読むだけじゃない! 物語を歌や絵やパン作りで表現してみよう
お邪魔したイベントは、「音の教室カリヨン」の親子コンサート&パン講座のコラボレッスンです。登場した絵本は、オリジナルの音楽絵本『まこちゃんのドロップス』(ユニバーサルミュージック)。主人公のまこちゃんが、お友達にもらったドロップスをなめることで、いろいろなものに変身して苦手なことを克服していく物語です。
ピアノで音楽をつけながら絵本を読み聞かせをした後、絵本の世界を歌で表現。大きなドロップ(カラーボール)を子どもたちに見せて、「黄色は何に変身するかな?」と、ドロップスの歌を歌いながら変身していくステージ仕立てで、子どもたちは、歌を歌いながら夢中になっていました。
さて、この絵本に出てくるキャラクターのひとつが、いじめっこをやっつけてくれる「らいおん」。次は、絵本の中にあったキャラクターの絵かき歌で「らいおん」を描いてみました。小さい子でも描けるので、みんなのキャラクターへの愛着が増したようです。
そしてお待ちかね、この「らいおん」のパンを作ります!
なんと冷蔵庫発酵で、二次発酵なし! トースターで焼けるパンです。
簡単にできるパンだから、子どもと楽しむ時間ができる
このパン、「忙しいママでも毎日焼けるパン」をテーマに活動している「おうちぱん」の吉永麻衣子さんが教えてくれました。発酵やガス抜きなど工程が多いパンは、毎日焼くなんてとてもできない。だから吉永さんのパンのレシピは、夕食の準備の合間に仕込んで、冷蔵庫で寝かせれば、朝すぐに焼けるのだそうです。
「みんなで作るらいおんパン♪」の作り方
■ボウル(大)
強力粉 100g
砂糖 7g
塩 1g
■ボウル(小)
牛乳 40g
水 30g
インスタントドライイースト 1g
1.大小それぞれのボウルに上記の材料を入れて、大ボールの中身をこねたら、小ボールの中身と合わせます。
2.その生地に、バター20gを手で握り込んでひとまとめに。
3.油を塗った保存容器(タッパーウェアなど)に入れて、冷蔵庫で8時間以上置きます。1日に1回以上丸めなおせば5日間冷蔵庫で保存も可能。
4.好きな大きさにカードや包丁でカットし、1200Wのオーブントースターで9分焼いたら完成です。
「らいおん」は、まとめた生地を、こんなふうにカットしてくっつけました。
余った生地は、お子さんに自由に形を作ってもらうのも楽しいですね。食べてみるとやわらかくて、子どもたちもパクパク食べてくれそうです。甘さは控えめなので、お好みでアレンジするのもいいかもしれません。
このイベントは、募集してすぐ満席になってしまったほどの人気イベント。「音の教室 カリヨン」と「おうちぱん」では、これからも絵本と歌とパンのイベントをいろいろなところで展開していきたいそうです。
■音の教室カリヨン http://carillon-music.jp/
■音楽絵本『まこちゃんのドロップス』
http://carillon-music.jp/drops/
■おうちぱん(吉永麻衣子さん動画付きレシピも公開中)
https://yoshinagamaiko.com/
もっといろんなパンを作ってみたい人は、吉永さんの最新刊『発酵は冷蔵庫におまかせ! 子どもと作れる12か月のパン』(新潮社)も、のぞいてみてくださいね。
取材・文:日下淳子