モノも友達も大切にできる子に。お片づけで人間関係に強くなる! 後編
友達を大事にする意味を知る
いつでもモノが見えるから安心
何百軒もの家を片づけて、「見える化」しておくことで、モノとのよい関係をキープできることがわかりました。総量が見えにくい衣服は、「衣替えしない」方法をおすすめします。お友達との関係も、透明性を高めてほしい。まずは服で練習です!
1 ハンガーラック
子どもが使える高さ
自分自身で着たものを掛けたり、取ったりできる高さでラックを使うことが大切。上の段にはママのラックがあると子どももマネしやすい。
2 ラック
オールシーズンをひとつに
引き出しの前後を入れ替えることはあっても、衣替えはしないことが重要。毎日、どんな服を持っているか一目で把握できるようにしておこう。
3 コンテナ
全量把握はキープ力が要
シーズンものはコンテナへ。タグをつけておけば一目瞭然。この量を替えないように、増やしすぎないことが重要。
家族が喜ぶ⇒家族が変わる!
お片づけで子どもと一緒に成長しよう
おもちゃでも洋服でも同じですが、モノにあわせてスペースを増やしていくことがモノを大事にすることにはなりません。お片づけは、決断の連続。特に子どもにとって、おもちゃや洋服は生まれたときから既に与えられていて、自分で選んだものではありません。必要なものを選ぶ作業はとても難しい。
友達も同じです。選べる環境にあるとはいえないことがほとんど。いじわるなことをされたり、したくないことを誘われたりしたら否定的なことも伝えてほしい。子ども自身が決めて、行動できるお片づけが、決断力を育み、人間関係にも効果を発揮するのです。
家がきれいになると、親子や夫婦、人間関係の基本である家族の関係も向上します。お片づけで家の安心感が高まり、クリアになった心がご家族をハッピーにしていくのをこの目で見てきました。ぜひ、お試しを!!
村上直子さん
むらかみなおこ/整理収納アドバイザー1級。200人の家を片づけてきたお片づけのプロ。中学生と小学生、ふたりの男の子のママ。