【絵本作家インタビュー】注目は、たくさんのコッペパンが並ぶ圧巻のページ!『てんさいパンだ』作者MICAOさんにインタビュー

世界に1つだけ! キュートな粘土フィギュアを作ってみよう
10月号の付録絵本は、MICAOさんの『てんさいパンだ』。
丁寧で繊細な刺繡で絵本をてがけるMICAOさん。今回の絵本のテーマはパン。注目はなんといってもたくさんのコッペパンが並ぶ圧巻のページ! 制作の裏側を聞きました。
てんさいパンだ
『てんさいパンだ』
MICAO/さく


たくさんのコッペパンは
秘蔵の端切れ布で制作

――今作も全ページ刺繡の、繊細でかわいらしい絵本になりました。お気に入りのページは?
ずらりと並んだコッペパンのページです。実際にあるメニューのほか、コッペパンと相性のいい材料を調べて、オリジナルメニューを考えてみました。私が食べてみたいのは、からあげ・マロンとなまクリーム……いや、全部食べてみたいです(笑)。
――実在のパン屋さんがモデルになっているそうですね。
はい、モデルになったパン屋さん「パンダッコ」(大阪府豊中市)のオーナーは元同僚なんですが、ダウン症の娘さんと一緒に働けるように、50歳を過ぎてから修業に出て、ついに自分のパン屋を開いた自慢の友人です。
お店のロゴマーク、ラッピングなどを依頼してもらって作るうちに、パン屋の絵本を描いてみたくなりました。努力家のオーナー、愛らしい娘さんをパンダに重ねながらお話を膨らませました。
――たくさんの種類のコッペパンを刺繡で表現するために、どんな材料を使いましたか?
ウール、カシミア、婦人服の端切れなど、30年以上にわたって集めてきた大量の端切れ布ストックを引っ張り出してきました。変わり刺繡糸、チュール、レースなども使っています。パンの部分はウール地の上からステンシルを施して、おいしそうに見えるよう、シズル感を出しています。
――読者へのメッセージをどうぞ。
子どもも大人も自分が本当に好きで夢中になれることなら、失敗してもまた頑張れる。苦労しながらも、やがて皆を笑顔に出来る「場所」を見つけたパンダッテのお話で、元気になってもらえたら、うれしく思います。

出来上がった刺繡は壁に並べて、いつも全体を眺めながら制作していました。

コッペパンがずらりと並んだページを作る前に、使えそうな素材を並べています。
MICAOさん

みかお/神戸市在住。刺繡アーティスト、絵本作家、イラストレーター。一般企業に勤務後、独学でデザイン・アート・刺繡を学ぶ。絵本に『たいくつなにちようび』(理論社)など。
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『ひみつのはなび』
MICAO/作 白泉社 1100円
夜空のような布の上に、針と糸で花火を描きます。わくわくする気持ち、豪華な打ち上げ花火、さらに散り際の美しさを繊細に表現。






































