
尋常ではないレベルの日本のお弁当。求められるスタンダードが高いことに疲れたら、ドイツから見たら「できない方が当たり前」だと思い出して【タベコト in Berlin・119】
ベルリン在住で6人の子どものお母さん。モデルとして活躍する傍ら「台所から子育て、暮らしを豊かに」をコンセプトに、オンライン講座とウェブサイトを主宰している日登美さんによる、「食」からはじまるエッセイです。
海外から見た日本のお弁当
日本滞在を終えてベルリンに帰ってきました。
久しぶりに日本に行って思ったのは、ご飯が美味しい! につきますね! 美味しいと言っても、味が美味しいだけじゃない。栄養も豊富、バラエティに富んでいて、見た目、食感、香り、さまざまな要素全てを「美味しい」と表現できる感性は世界の中でも特別なのではないかと思います。

日本のお弁当って全てにおいて世界一だと思う!! でもそれを家庭に求められるとねぇ(笑)。
確かに、手が込んだ日本のお弁当は海外から見ると尋常ではないレベル。お弁当箱の中に形、色、香り、味、さまざまな要素を美しく詰め込む技術は、日本ではできて当たり前、という感じですが、いえいえ! できない方が当たり前だと思います。
考えてみるとお母さんたち、あるいは台所を任されている方は日々凄まじいことをやっておられるわけです。もうこれは勲章ものです。

定食だって素晴らしい日本。こんなバランスの良いヘルシーなご飯が当たり前とか、すごすぎるんです!
日本の中だけで眺めていると、その常識レベルがどんどん高くなって行ってしまうと思います。街はどこも綺麗に片付き、みんな他人に迷惑をかけないように静かに、行儀よく、身なりは美しく整えて、ご飯も豊富にたっぷりと見栄え良く。スタンダードがとても高い。

娘たちと古本屋へ。街を歩けばどこも素敵なもので溢れている。
でもドイツから帰ってきて眺めると、それは全然普通でも当たり前でもない。もっともっとおおらかで、できない人がいて、それでいいんじゃないかなとも思うんです。

念願のパフェ。果物が美し過ぎるし、パフェが美味し過ぎるのも素晴らしい。
日本の暮らしや意識のスタンダードの高さは世界に誇れるものではありますが、そんな毎日に窮屈さを覚えるなら、ちょっとその手綱を緩めてみてください。それでも全く問題ありませんから(笑)と、ベルリンに帰ってきて、ある意味ホッとしちゃっているわたしです。

発酵食の豊かさ。日本の底力はやはり食卓に鍵がある気がした。

日登美/ひとみ
3男3女6児の母。10代よりファッションモデルとして雑誌、広告等で活躍。その後自身の子育てから学んだ、シュタイナー教育、マクロビオティック、ヨガなどを取り入れた自然な暮らしと子育てを提案した書籍、レシピ本など多数出版。現在はモデルとして活躍する傍ら、オーガニック、ナチュラル、ヘルシーをモットーに、食、暮らしと子育てのワークショップ、オンライン講座などを行う。
台所から子育て、暮らしを豊かに。「Mitte(ミッテ)」
instagram / @hitomihigashi_b
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