性と多様性のおすすめの絵本3選【最新号からちょっと見せ】
性教育って、ちょっと身構えてしまう。そんなときは絵本の力に頼るのがおすすめです。kodomoe10月号では、助産師の田中まゆ先生のお話も参考に、性と多様性の絵本をご紹介しています。ウェブではその中から3冊のおすすめ絵本をご紹介します。
田中先生のおすすめ絵本
だいじ だいじ
どーこだ?
3歳~「だいじだいじ」は親子の合言葉
『だいじ だいじ
どーこだ?』
えんみさきこ/作
かわはらみずまる/絵
大泉書店 1320円
自分の体の中でも、パンツの中は特別に大事。ほかの人には見せません。「性教育の根幹がシンプルにまとまっていて、『写真を撮らせない』という今の時代のルールも伝えられます」
いいタッチわるいタッチ
4歳~「いやだ」の言葉で、自分を守ろう
『いいタッチわるいタッチ』
安藤由紀/作・絵 復刊ドットコム 2200円
プライベートゾーンを触られたり、キックやパンチをされたり、「わるいタッチ」に気をつけて。「あなたが『変だ』と思ったらすぐに伝えてねと、気持ちが第一だと教えてくれます」
せかいでさいしょに
ズボンをはいた女の子
6歳~女の子が着ていいのは窮屈なドレスだけ!?
『せかいでさいしょに
ズボンをはいた女の子』
キース・ネグレー/作
石井睦美/訳
光村教育図書 1650円
約150年前のアメリカで、ドレスを脱ぎズボンをはいた勇気ある少女の物語。「今は当たり前でも、少し昔までは女の子がズボンをはくと非難された。その事実に驚きますよね」
選んでくれたのは
田中まゆ先生
たなかまゆ/一般社団法人ココツリー・代表理事。助産師、思春期保健相談士。幼保施設、小中・高校での子ども向け性教育講演、親や教員など大人向けの講演も多数実施。「助産師まゆさん」としてSNSやメディアでも性教育について幅広く発信。プライベートでは2児の母。
編集協力/原陽子(kodomoe2025年10月号掲載)