「100ぴきかぞく」誕生のきっかけは? 作者・古沢たつおさんに聞きました【最新号からちょっと見せ・編集者のヒトコト】
ねこのおとうさん、おかあさん、98匹の子どもたちが、みんなそろっておでかけへ。kodomoe6月号では、どのページをめくっても100匹のねこがいる驚きの絵本、「100ぴきかぞく」シリーズの作者、古沢たつおさんにお話をうかがいました。ウェブではその冒頭部分と、担当編集者のヒトコトをご紹介します。
「100ぴきかぞく」シリーズ
古沢たつおさんインタビュー

取材時は7月刊行予定の『100ぴきかぞくのいちにち』(大日本図書)を制作中。
読むたびにどんどん
推しねこが増える!?
――『100ぴきかぞく』誕生のきっかけを教えてください。
絵本作家になって10年以上になりますが、ねこのお話をいつか描きたいと思いながらも、思い入れが強い分なかなかうまくいかなくて。それなら1匹だけじゃなく、もう好きなだけたくさん描いたら自分なりに消化できるんじゃないかな、と思ったのが発端です。
――シリーズ3冊では本文15場面と、表紙と見返しにもそれぞれ100匹、1冊あたり計1700匹をすべて手描きと、かなり大変な作業かと思いますが。
大変なんですけど、それは肉体的なことで、精神面では全然苦しくなくて。もう、楽しくなっちゃうんですよね(笑)。1匹、2匹と描き出すと、この子とこの子が一緒だったら、この子もここにいるなとか。この子がこうしてたら、この子はこんなふうにしてるだろうなとか、みんなの関わりが自然に展開していくのがおもしろくて。
その場面だけで終わらせるのでなくて、同じ子が次の場面ではこうしている、というところも見つけてほしいんです。たとえば『ゆうえんちへいく』では、いつもいろんなものを拾う「ゲット」が帽子を拾い、次の場面では「ルック」が双眼鏡で落とし主を探して、さらに次の場面で無事に帽子を返すというように、エピソードを追えるようにしています。(さらにインタビューは続きます! 詳しくはkodomoe6月号をご覧ください♪)
ごはんを食べたり、電車に乗ったり、この子はどこで何してる? お気に入りの子を追ううちに、100匹みんな違う個性が見えてくるのが楽しい。シリーズ既刊『100ぴきかぞく』『100ぴきかぞく ゆうえんちへいく』『100ぴきかぞく すいぞくかんへいく』(大日本図書 各1540円)。
100ぴきかぞく公式サイト 100piki.com/
編集者のヒトコト
大人気の絵本『100ぴきかぞく』の作者、古沢たつおさんにインタビュー。古沢さんがどうやってあんなにたくさんの(そしてどれも違う)ねこたちを描き分けているのか、ねこの魅力はどんなところか、たっぷり語ってくれました! お迎えしたばかりの愛猫はるちゃんも必見です!(遊佐)
「100ぴきかぞく」シリーズ
作者
古沢たつお
ふるさわたつお/東京都生まれ。作品に「100ぴきかぞく」シリーズ、『ピンクとキイロ』(大日本図書)、『くろねこノロのたび』(平松謙三/作 Cat’s Meow Books)、『ガタンゴトンしょうてんがい』(PHP研究所)など。
撮影/馬場わかな(kodomoe2025年6月号掲載)
kodomoe6月号では他にも貴重なラフをご紹介。古沢たつおさんインタビューはkodomoe6月号でお楽しみください♪