常に新しい進化を続けるサーカス、そこは家族みんなが笑顔になれる場所。だいすけお兄さんが、木下大サーカス社長・木下唯志さんと対談。【だいすけお兄さんのパパシュギョー!・19】
だいすけお兄さんが、パパやママの代わりにさまざまなジャンルの専門家からお話を聞く「だいすけお兄さんのパパシュギョー!」。
今回のゲストは、夢と感動を与えてくれるサーカス団を率いる木下唯志さん。子どもの頃に木下大サーカスを観て感動しただいすけさんは、今回の対談前にも家族で公演を楽しんだそう。幕間の舞台裏や、そばを通り過ぎるゾウたちに、さらにワクワクが高まります!
古代ローマ時代から、人々に欠かせないのがサーカス
だいすけお兄さん(以下だいすけ) 今日、木下社長にテントを案内していただいて驚いたんですが、テントの天井がポコッと開くんですね。それとはまた別に、しっかりと換気システムもあって。
木下唯志さん(以下木下) そう、天井は自動で開閉できますし、防水もしっかりしています。最新の換気システムでテント内の空気は国の基準以上にクリーンですし、一昔前とくらべたら、驚くほどの高性能なテントになっていますよ。
だいすけ やっぱり、このテントの円形の客席っていうのがいいですね。どこから見ても楽しめるように工夫をされていて。
木下 そうそう、いいでしょう。古代ローマで「パンとサーカスがあれば人民を治めることができる」という言葉があったように、食べ物と娯楽、エンターテインメントは大事ですよね。
だいすけさんが出演されていた「おかあさんといっしょ」もそうだと思いますが、子どもたちも、遊びの中、楽しさの中でいろんなものを発見していくわけであってね。
だいすけ 「サーカス」という言葉には昔からの懐かしい響きがありますが、現代のサーカスは常に新しいものを、最新の技術を取り入れてるんですね。パフォーマンスも、限界を超える挑戦をし続けて。
常に新しい進化を求めて
木下 そう。我々は昔ながらの「サーカス」という4文字のイメージを変えていきたいと思っているんです。進化するサーカスエンターテインメント、といいますか。
そのためにはもっと海外のサーカスを知ろうと思い、まず1986年にカナダのモントリオールで観たのが、まだ創業して2年目のシルク・ドゥ・ソレイユでした。
シルク・ドゥ・ソレイユとは、フランス語で「太陽のサーカス」という意味ですね。
当時私は30代でしたが、創業者のギー・ラリベルテはまだ26歳で、いやぁ、すごいなあと感動しました。テントは千名ぐらいの小さいものでしたが、フランスのストリートパフォーマーのよいところを全部凝縮して入れているような、すごくいい内容だったんですね。
アメリカのリングリング・サーカスも、一度クローズしたけれども、去年の秋にまた新しいイメージのサーカスで復活しましたしね。
そういうふうにサーカス界も、新しいものをどんどんと築いていかなくちゃいけないわけですね。
だいすけ そうですね。僕自身も歌のお兄さんとして活動してきて、そして父親になってからまた世界観は変わりましたし、きっとこれからもさらに新しいものを、どんどん求め続けていけると感じています。
木下 そう、もちろんですよ。
だいすけ それにこうやってサーカスを観ると、子どものときに自分が体験したワクワク感、心を動かされた思い出というものが、こんなにも自分の中に残ってるんだなって、改めて感じられます。
やっぱり僕もそういう、家族が笑顔になれる場所を作っていきたいなあって思いますね。父親になったからこそ、新しく見えてくるものがあるので。