「就職は大丈夫?」「結婚はいつ?」子どもが成人したって、親の心配は尽きません。だいすけお兄さんが、武田真一さんと対談。【だいすけお兄さんのパパシュギョー!・16】
だいすけお兄さんが、パパやママの代わりにさまざまなジャンルの専門家からお話を聞く「だいすけお兄さんのパパシュギョー!」。
第16回のゲストは、長年NHKの報道の顔として活躍してきた武田真一さんです。現在はフリーアナウンサーとして、朝の情報番組で子育て世代にもおなじみの武田さんが、だいすけさんと先輩後輩パパトーク!
本誌だけでは伝えきれなかったお話を、webでご紹介します!
オリジナルの怖いお話で寝かしつけ
だいすけお兄さん(以下だいすけ) (本誌の記事では)『ハリー・ポッター』を息子さんに読み聞かせされていた話をうかがいましたが、それ以外の本も読まれていましたか?
武田さん(以下武田) はい。子どもたちが小さい頃は、自分の朗読の練習みたいな意味も兼ねて、いろんな本を読んでいましたね。夜寝るときには必ず何か読んだり、あと、お話をしてあげたり。怖いお話とかを、自分で勝手に作って(笑)。
だいすけ へえ~っ、自分で。
武田 そう、子どもが眠くなるようなオリジナルのストーリーを考えて。毎回同じなんですけど、「夜の扉が閉まる」っていうお話で。
だいすけ ちゃんとタイトルもあるんですね。
武田 タイトルというほどではないんですけど、そういうお話でね。
「もうすぐ、夜の扉が閉まります」
って、大きな扉があるんです。
そこに門番たちが何百人も集まってきて、みんなでロープみたいなのを引っ張って、扉を閉めるんですよ。その扉が閉まる前に眠らないと、大変なことになっちゃうよって。
で、門番たちが
「夜の扉が閉まるぞ~!」
「閉まるぞ~!」
「閉まるぞ~!」
って、呼びかけるんです。
で、「ギィィィ、ギィィィ~ッ」。
「あっ、夜の蝶が現れました。夜の蝶が、眠くなる粉を、パラパラパラパラパラ、振りかけます」
「ほら、眠くなってきた、眠くなってきた。眠くなってきたねえ」
「夜の扉がもう少しで閉まるぞ~。ギィィィ~……パタッ」
寝た、寝た……。って(笑)。
で、本当に寝ちゃうんですよ。
だいすけ そうなんですね。「もう寝るよ」っていうタイミングのときに、そのお話を。
武田 そう、そういうのをやってあげたり、あと『バーバパパ』とか、絵本もいろいろ読みましたね。
いまはパパが主体的に子育てする時代!
だいすけ 最近では、主体的に育児をするパパがずいぶん増えてきましたよね。僕も歌のお兄さんを始めてからの16年の中で、パパのお子さんへの向き合い方がすごく変わってきたなって感じています。
武田 そうですね。パパもいっぱい来るようになりました? コンサート会場に。
だいすけ はい。やはりコンサートでも最初の頃は、席で腕を組んで目をつぶっているパパたちもいて、「ああ、お疲れ様です」って思っていましたが(笑)、最近は曲を一緒に口ずさむパパも増えてきましたね。
もちろん、楽しみ方はみんな自由でいいと思うんですけど、ママとお子さんで来ていたのが、パパとお子さんとか、あとはおじいちゃんおばあちゃんも一緒という組み合わせも、特に最近増えてきたと思いますね。
子どもにとっていろんな人たちと一緒に過ごす時間が増えるっていうのは、僕はすごくいいことだと思っているんです。
武田 そうですねえ。
やっぱりパパたちも、実際に日々仕事と育児のバランスをとっていくのはとても大変で、たとえば転勤とか土日出勤とか、家族を思えばこそ、複雑な思いを抱えてらっしゃると思うんです。
ただ、働き方改革も進んで、パパの育児休暇取得とか、昔にくらべたらパパの子育てに対して社会の理解度は大分深まっているのかなと。
まあ、「昔にくらべてよくなったよ」と言われても、今現在の辛さが緩和されるわけじゃないから、本当に皆さん大変だとは思うんですけどね。「大変だけど、頑張って」としか言えないんですけどね(笑)。
だいすけ そうですね。その時代によっての大変さって、やっぱりありますもんね。
武田 そう。でも「楽しいことがいっぱいあったって、絶対あとで思えるよ」って。