2020年2月28日

散らかりすぎて使えない!? ズボラなママがロボット掃除機と上手に付き合う方法

時短家電の代名詞でもある、ロボット掃除機。でも、使う側がズボラすぎるとかえって面倒……といった声も聞きます。というのも、ロボット掃除機を動かすには、まず掃除できる空間づくりのために、床に散乱しているおもちゃやぬいぐるみ、衣類などをどかさなきゃいけない。そこでつまずいてしまって、あきらめているというかたもいるのでは? 

そこで今回は、先日行われたパナソニック株式会社主催の、新作ロボット掃除機発表会に登壇した、ズボラ掃除を提唱する掃除オタクの3児のママ、藤原千秋さんに、ズボラなママでもロボット掃除機を使いこなすためのヒントを聞いてみました。

まずは、床に置いているものの“一時避難所”を作ること

散らかりすぎて使えない!? ズボラなママがロボット掃除機と上手に付き合う方法の画像1

藤原千秋さん

これまで、約1,300種類もの掃除用具を試し、さまざまな掃除法を実践してきたという藤原さん。床にたまっているホコリをルーペで見て、何が集まっているかを確認することもあるのだそう。そんな根っからの掃除オタクの藤原さんは、ロボット掃除機を使う前の面倒な片付けをどうやってるのでしょう?

「大きなかごやプラスチックのコンテナを、家の中の3か所くらいに置いておいて、衣類、おもちゃ、絵本などを入れてから、ロボット掃除機を走らせています。ポイントは、きっちり片付けるのではなく、床に置いているものの“一時避難所”を作ることです」。 それはナイスなアイデア! 掃除機を使う前に「床をきっちり片付けなきゃ!」がストレスになるんですよね。

モノが置かれた床はホコリっぽくなりやすいの?

床に置いてあるものをすべて片付けなくてもロボット掃除機は使えそう。とはいえ、床にモノが置いてあると、床にホコリがたまりやすい気がするのは気のせい?

「床にモノがあると、モノが静電気でホコリを吸い寄せてしまうので、モノに汚れが“くっつき、溜まり、落ちる”の悪循環になります。ですので、床にモノが多いとあっという間にホコリがたまってしまう。それをスッキリ片付けられればベストですが、せめて置いてあるモノとモノの隙間のホコリがなくなれば、置きっぱなしのモノや衣類が汚れにくくなります。つまり床のホコリをまめに掃除することによって、床に置いてあるモノがきれいに保てるということなんです。

モノも床もきれいに保てることで、子どもを部屋で安心して遊ばせることができるようになります。そうすると、もっと広く遊ばせたい、とモノを片づけるモチベーションが上がるかもしれませんね。こんな風に、ロボット掃除機は、暮らしが少しずつ向上していくことに寄与できるのではないかと感じています。せっかくロボット掃除機を迎え入れたのなら、毎日、歯を磨くように使うのをおすすめします」。

ちなみに、今回発表された2020年3月下旬に発売予定のロボット掃除機「『RULO』MC-RSF1000」は、“片付け不要”ということで、ズボラなママ向きかもしれません。3種類の障害物検知センサーが搭載されたことで、おもちゃやたたんだ衣類、ゴミ箱、いすの脚などもしっかりよけて走行し、掃除してくれるとか。これは「事前に片づけなくてはいけないのが面倒」といった声を受けて開発された機能。他にもこれまでにない様々な新しい機能で、ロボット掃除機への不安や不満を一掃するそうです。

散らかりすぎて使えない!? ズボラなママがロボット掃除機と上手に付き合う方法の画像2

もちろん、すっきり片付けられているのが理想ですが……。こんなふうによけて掃除してもらえると、気軽にロボット掃除機を使えそう。

散らかりすぎて使えない!? ズボラなママがロボット掃除機と上手に付き合う方法の画像3

面白いのは、人の足を認識して後を付いてくる「otomo(オトモ)機能」がついていること。子どもと一緒に、遊びながら掃除することもできそうですね。

ロボット掃除機は、ズボラママでも、上手に工夫すれば使いこなせる便利家電であることがわかりました。一気に床を片付けられなくても、まずは一時避難所作りと日々の掃除で快適に過ごすことができそうです。

教えてくれたのは
藤原千秋さん
家の事・子どもの事・仕事の三つ巴を愉しむ 三児の母ずぼら掃除を提唱。大手住宅メーカー営業職を経て主に住まい、暮らしまわりの記事を専門に執筆し20年目。プライベートでは三女の母。『この一冊ですべてがわかる! 家事のきほん新事典』(朝日新聞出版)など著監修書、マスコミ出演多数。

取材・文/石原亜香里

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