感染症をブロック! 水まわりのお掃除術とは【キッチン・風呂場編】
毎日の“お掃除”がカギを握る家族の体調管理。クリスマスやお正月など、たくさんの行事が続くこの時期に気を付けたい子どもの体調管理には、実はお掃除が大切なのです!
目に見えない敵を効率的にやっつけ、忙しいシーズンも元気に乗り切るお掃除術。今回は水まわりのお掃除術をお届けします。
食品や水が感染のモトに!
キッチン
水や食べものなど菌のエサになるものが多いので、特に気をつけたい。
洗浄剤やスプレーを使い分けて感染症をブロック!
蛇口まわりのぬめりは
除菌用アルコールで根絶
水栓の根元にたまるぬめり汚れの正体は、水アカ+菌まじりの水が飛び散り、菌がかたまりになったもの。除菌用アルコールを吹きつけて拭き取れば消毒にもなり、水性&油性両方の汚れもまとめてスッキリ落ちます。
ゴミ受けのぬめりはバイキンの巣!
塩素系漂白剤で消毒
食器や鍋の油汚れ、たんぱく質汚れなどあらゆる汚れが混ざり合い、たまっている排水口。ゴミ受けには菌がたくさんいます。まずキッチン用洗剤をつけて歯ブラシなどで網目の中もしっかり洗い、洗い流した後に塩素系漂白剤を吹きつけて殺菌。
冷蔵庫の棚は丸洗いし
除菌用アルコールで拭く
中の食材を出してから、外せる棚はすべて外して食器用洗剤で丸洗い。その後、除菌用アルコールをスプレーして拭き上げておけば除菌・抗菌対策に効果的です。特に菌が繁殖しやすいチルド、野菜室、卵置き、ドアポケットは入念に。
いちばんの敵はカビ
風呂場
通常の入浴の他、靴を洗ったり衣類の下洗いなどを風呂場でしていると汚れがたまりカビも生えやすく。
小まめな掃除がポイントです!
生えてしまったカビは
塩素系漂白剤で飛び散りを防止
洗い場や排水溝、浴槽のフタなどにカビが生えてしまった場合、最初に歯ブラシなどでこするとカビの胞子が飛び散ることに。まずは塩素系漂白剤を吹きかけて洗い流すのが正解です。それだけで落ちない場合は、仕上げに歯ブラシでこすって。
壁と床のつなぎめは
小まめに掃除
カビが生え始めるのは、水分がたまりやすい壁と床の交わる場所。毎日すみずみまで風呂掃除をしたりカビ退治をするのは大変なので、とりあえずここだけ重点的にやっておくと◎!
子どものおもちゃは
ベランダで陰干し
お風呂おもちゃは、風呂場に置きっぱなしだと菌が繁殖し、カビもビッシリ。使い終えたら毎回、通気性のいいネットにまとめて、ベランダなどに吊り下げておき、水分を切っておきましょう。
換気扇は24時間
回しっぱなしでカビ予防
湿気の多い季節に限らず、冬でも風呂場は換気扇を24時間回しっぱなしにしておくとカビ予防に効果大。24時間回しても、電気代はわずか数円。換気扇のつけ忘れでカビだらけになり掃除が大変になるよりも、結果的には◎
キッチン、トイレ、風呂場
水まわりに汚れをためないルール
ものを出しっぱなしにしない
キッチンの鍋や調味料、風呂場のシャンプーボトルやおもちゃ……出しておくものが多いと、そのまわりに汚れや菌のかたまりがたまりやすく。出しっぱなしのものは極力減らしましょう。
スポンジやブラシなど
掃除道具も清潔に
掃除道具が汚いと、せっかく掃除しているのに菌やカビの胞子を広げることになりかねません。定期的に掃除道具も漂白やつけ置き洗いするなどして清潔に。冬は使い捨てにするのも手です。
水気を常に拭き取っておけば
汚れにくい
カビや菌は水分や適度な温度があるところで繁殖します。風呂は全員が入り終わったら、キッチンや洗面台は1日の終わりに、水分を残さないように拭き取っておくと常に清潔です。
教えてくれたのは
藤原千秋さん
ふじわらちあき/住まいまわりのライター&アドバイザーとしてwebや雑誌等で活躍。読者&ユーザー目線の実践的なアドバイスが好評。3人の女の子のママ。
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イラスト/momoro、撮影/花田梢(藤原さん)(kodomoe2017年12月号掲載)