小6ママのゆる育児 小学校の運動会
みなさん、こんにちはー。今日もラクすることばかり考えています、東です。今日のテーマは「運動会」。そうですね。秋と言えば運動会。幼稚園や保育園ママさんにとって、小学校の運動会は未知の世界ですよね。私は、PTAの役員として長く運動会に関わってきました。最近では、熱中症の危険性も高いので、春に運動会を行う小学校がずいぶん増えてきました。今日は、お子さんが入学を控える皆さんに、小学校の運動会事情について、お伝えしたいと思います。
東 亜衣子 ひがし あいこ
ライター・精神保健福祉士。小6男児の母。料理好きでフード関連の記事が得意。また、子育てに悩んだ経験と福祉に長くかかわる経験から、悩める子育て中のママの駆け込み寺となり、多くの相談を受ける。子育てと料理の両面から、悩めるママたちの役に立ちたいと日々奮闘中!
お弁当事情
朝、早く起きて大きなお弁当箱に詰めて、という時代はいよいよ終わりのようです。息子の学校ではまだ一緒にお弁当を食べていますが、今では多数の学校が、「子どもは教室で、大人は自由に」のスタイル。近くでランチを食べて午後の競技には帰ってくるという保護者さんもたくさんいるそうです。
シングルの家庭や共働きの家庭が多くなる中、どうしても運動会に来られないという事情に配慮してというのが大きい理由とのこと。多様性を認める世の中ということでしょう。パパやママが来られなかった子どもの気持ちを思うとそれでいいのだという気がします。
実際に何年か前、息子と同じクラスに、運動会にママがお昼からしか来られないというお友達がいました。息子ととても仲が良かったので、一緒に食べることになりました。ママの愛情がたっぷり詰まった、とてもかわいいお弁当を持ってきていて、「すごーい!! おいしそう」と盛り上がり、おかずを替えっこしたりしながら、わいわい楽しく食べました。でもあとで、一緒に食べられない運動会のお弁当を、一生懸命作ったお母さんの気持ちを考えると、何とも言えない思いが押し寄せ、その子にとってもあれでよかったのかな、余計に寂しくなったりしないかなと、とても気になったのです。そう考えるとこの新しいスタイルが現状に沿っていると言えるのかも知れません。
場所取り事情
「自分の子を一番いい場所で見たい!」「いい写真を、動画を、残したい!」親ならみんなが思うことですよね。ママ友の学校では、朝5時からパパが並ぶだとか、テントを持ち込むなんて話も聞いたことがあります。
息子の小学校では、私が副会長になった年に、場所取りを禁止としました。小さいグラウンドの中で、どんどん過激になっていく場所取りに学校や地域もほとほと困り果てていたのです。そして、立見席を作ることにしました。保護者全員が一列に並んで見られる立見席です。競技が終わると保護者も入れ替わります。3年ほどこの方法を続けていますが、今のところトラブルは起こっていません。
競技の内容
年々、危険と思われる競技は中止になっていきます。今では周辺のほとんどの学校が組体操を取りやめています。PTAの会議でも「組体操を続けるか」は何度も議題にあがります。子どもたちの要望が多く、組体操を続けている息子の小学校でも、組体操というよりは、演技やダンスに近いものになってきています。息子を思いっきり応援したい私には、何だか少し物足りないのが本音です。
こんな風に私たちの時代とは大きく変わってしまった運動会ですが、変わらないところもあります。それは「子どもの真剣な姿」を見られる機会だというところ。子どもの頑張る姿を見られることは、親にとって、とても幸せなことなんです。
私は、今年の運動会もきっと誰よりも大声で息子の名前を叫び、次の日は声がガラガラになるのだと思います。そして、運動会をとても楽しみにしています。これは運動会が春になっても、お弁当を一緒に食べられなくても、座って見られなくても、組体操がなくなっても、ずっと変わらないママたちの共通の思いですよね。変わっていくことと変わらないこと、どちらも大切にしながら、運動会を楽しみたいですね。