発達段階を知って事故を未然に防ぐ! 子どものヒヤリ・ハット対策 0歳児編
子どもの毎日の中には、小さなことから大きなことまで、「ヒヤリ」としたり「ハッ」とする事故の芽がたくさん。危ない目に遭わないために予防対策をしっかりと考え、実行して、危険から子どもを守りましょう。今回は0歳児のヒヤリ・ハット対策を0~6か月、6~12か月に分けて紹介します。(kodomoe2017年6月号掲載)
イラスト/macco
子どもの事故予防3つの大事なコト
1 子どもの発達段階を知りましょう
昨日までできなかったことが、今日急にできるようになるのが子どもです。
2 予防策を考え、実行しましょう
「まさか」はありません。自分ごととして事故を考え、事前に対策を。
3 体験を共有しましょう
事故の事例を社会全体で共有することが、予防につながります。
「まさか」ではなく「自分ごと」と考えて!
事故の傾向を知って事前に対策を取りましょう
「50年以上にわたり、子どもの死亡原因の上位にあるのが不慮の事故。ですが、死亡事故はいわば氷山の一角。命に関わらないものまで含めれば、子どもの事故は日常的と言えるほど多いのです」と山中先生。
「子どもの発達段階ごとに、よく起こる事故の傾向は決まっています。つまり事前の対策を取りやすいということ。『まさかそんなことが』ではなく、『ひょっとしたら起きるかも』という心構えで、具体策を立てておくことが大事です。
それから、不幸にも事故が起きてしまった場合、その後も重要です。自責の念から事故を自分の胸にしまいこんでしまう人もいますが、これは×。事故が起きた状況、事故につながった製品などの情報を社会全体で共有することが、再発防止になるのです」