「逃げ恥」の家事監修を担当したベアーズ・髙橋ゆきさんとだいすけお兄さんが対談。家事代行をお願いすべきタイミングって？【だいすけお兄さんのパパシュギョー！・8】

家事や子育てで頼れる「お節介」な存在が必要

髙橋　日本は暮らしのサポート、子育て中のパパママへの具体的なサポートが、まだまだ足りないですよね。国や行政、地域で、支出の面でも応援すること、それからお金の問題だけじゃなくて、みんなが思いやりと助け合いの心をもって、共助することが大事なはず。
　私は、今の各家庭には、“お節介”が絶対必要だと思うの。たとえば家事代行のようなサードパーソンがいるかいないかは、とても重要です。家庭の潤滑油になるかもしれないし。

だいすけ　いや、大事ですよねえ。うたのお兄さんをしていたときは、「朝の25分という大変な時間に、子どもたちが集中してテレビを見てくれたのは、何よりもありがたかったし、一緒に子育てをしてくれる同志のような存在でした」っていろんな方から言ってもらえて、すごくうれしかったんです。
　誰かに何かを任せる時間って大事で、そうやって任せられたときに、気持ちも解放されるし、人生の喜びを感じられるんじゃないかなって思ったんですよね。

髙橋　そう、喜ばれるのは、「ママがご機嫌に過ごす時間を作ること」なんですよ。パパがその時間を捻出してあげることが、一番喜ばれる家事への参画だと思います。

子どもも一緒に家事をする。それが子育てになる。

だいすけ　家族みんなが笑顔で、円満でいることって、実際には難しいことだと感じます。家族の時間を楽しくする種のようなものはいっぱい落ちているけど、それに水をあげて、芽が出るところまではなかなか行き着かないっていうか。

髙橋　疲れてるんですよ、単純に。もっと時間と余裕があったら、その落ちている種は見えてくるし、拾いたくも育てたくもなる。一言で言うと、みんな本当に疲れてる。もっとラクした方がいいんです。

だいすけ　そう。それを見つけられるきっかけを「パパシュギョー！」の連載から発信したいなって、すごく感じているんですよね。

髙橋　パパママだけの家事にしないことが、子どもへ暮らし方とか生き方を継承していく上でも、大切なことなんです。うちは「シャワーを使った人は必ずシャワーフックを上の方にかける」とか、「お風呂を使うたびに、鏡は全部なでて水で流せば、水垢が残らないから掃除いらず」とか、小さい頃から教えています。人生の所作が、家事を通じて子育てになっているっていうことだから。極端に言うと、家事力は、生き抜く力。

だいすけ　生き抜く力、大事ですね。それを小さい頃から習慣にしたら、強いですよね。大人の負担も減るし、家族みんなでやっている一体感もあるし。
　今日はまさに今自分の求めている情報を教えてもらったようで、ありがとうございます。本当に髙橋さん、よく生きるための師匠のようですよね。僕もがんばれそうだなあ。

髙橋　それ、がんばっちゃいけないんだよね（笑）。

プロフィール

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前回のゲスト・星川安之さんとの対談は、こちらから。
また、kodomoe6月号では、「家事と育児のバランス　どうやって取ればいいですか？」というテーマで、だいすけお兄さんと髙橋さんの対談を掲載しています。

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インタビュー／原 陽子　撮影／大森忠明　スタイリング／吉岡ちさと（だいすけさん）　ヘアメイク／安藤千浪（だいすけさん）