2025年1月24日

1月25日はホットケーキの日。絵本『ホットケーキのおうさま』をご紹介【親子の読み聞かせに。今日の絵本だより】

ちょうど今読むのにいいタイミングの絵本をおすすめするweb連載「親子の読み聞かせに。今日の絵本だより」。過去にご紹介した絵本の中から、おやすみ前や週末に、親子で一緒にこんな絵本はいかがですか。

ホットケーキのおうさま

1月25日はホットケーキの日。絵本『ホットケーキのおうさま』をご紹介【親子の読み聞かせに。今日の絵本だより】の画像1『ホットケーキのおうさま』
二宮由紀子/文 朝倉世界一/絵 WAVE出版 1540

1月25日は、ホットケーキの日。
1902年1月25日、北海道の旭川市では日本の観測史上最低気温のマイナス41度を記録しました。
「そんな寒い日にこそホットケーキで温まってほしい」という願いから、ホットケーキミックスで有名な森永製菓が制定した記念日です。
その記念日にぴったりの絵本、『ホットケーキのおうさま』をご紹介します。

ある日、たくさんのホットケーキが集まって、ホットケーキのおうさまを選ぼうということになりました。
「おうさま? それなら もちろん、ぼくだよね」
と最初に名乗りをあげたのは、普段から一番いばっているホットケーキ。
「なんだって? ちびのくせに。」
と言い返したのは、一番大きなホットケーキ。
それから、一番バターがたっぷりのったホットケーキ。
一番まっくろけにこげたホットケーキ。
一番ぺたんこのホットケーキ。
他にもたくさん、わいわいがやがや、みんな自分が一番と言って譲りません。
そこへ、一人の子どもがひょこっと現れました。
「そうだ。あの にんげんのこどもに きめてもらおう。
 だれが ホットケーキのおうさまに ふさわしいか」
さあ、ホットケーキのおうさまに選ばれたのは、一体誰でしょう……!?

ホットケーキのみんなが主張するいろんな「一番」が、「なるほど、ここが自慢なのか」と目からウロコ。
自己肯定感に満ちあふれたホットケーキたちの個性、「そうきたか!!」という展開のラストも魅力です。
そしてもちろん、読み終わると、焼きたてのホットケーキが食べたくなりますよ。

選書・文
原陽子さん
はらようこ/フリー編集者、司書、JPIC読書アドバイザー。kodomoeでは連載「季節の絵本ノート」をはじめ主に絵本関連の記事を、MOEでは絵本作家インタビューなどを担当。3児の母。

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