2018年11月18日

今日の絵本だより『ほしじいたけ ほしばあたけ』【今日の絵本だより 第16回】

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kodomoe本誌連載の「季節の絵本ノート」では、毎回2か月分のおすすめ絵本を15冊、ぎゅぎゅっとコンパクトにご紹介しています。
こちらのweb版では毎週、ちょうど今読むのにいいタイミングの絵本をおすすめしていきます。おやすみ前や週末に、親子で一緒にこんな絵本はいかがですか。

『ほしじいたけ ほしばあたけ』
石川基子/作 講談社 本体1300円+税

11月22日は、いい夫婦の日。
絵本界で最近気になるいい夫婦といえば、このおふたりではないでしょうか。
『ほしじいたけ ほしばあたけ』。

ほししいたけ、に濁点で、ほしじいたけ。
もうこれだけで、楽しい予感がしてきませんか?
しかも、奥さんはほしばあたけ。
表紙には、なんとも人のよさそうなふたりが、仲よく切り株に腰かけています。

ほしじいたけとほしばあたけは、きのこ村のはずれ、ほだぎの里に暮らすご夫婦。
一番好きなことは、ひなたぼっこ。
一番嫌いなことは、水にぬれること。
ある日、ほしじいたけが裏山に出かけると、村の子どもたちががけをのぞきこんでいます。
一緒に遊んでいたタマゴタケが、がけから転がり落ちてしまったのです。
体の軽いほしじいたけは、ふうわりと飛び降り、かさりと着地。
タマゴタケの怪我は軽そうですが、ほしじいたけひとりでおぶってガケを登るのは、かなり難儀です。
「いたしかたあるまい。」
とつぶやいたほしじいたけは、禁断の秘策を……!

その先は、昔話が突然ヒーロー番組になったような、あっと驚く展開。
ほしじいたけの雄姿に、心をわしづかみにされます。
「じさまっ!
すけだちに まいりましたぞい。」
と参上する、ほしばあたけもかっこいい。

枯れて(干して?)こその味わいとパワーが、この一冊のすみずみにまで、
まるでおだしのように満ちています。
ラストの言葉も、しみじみと滋味深く。
これから読む方は、どうぞお楽しみに。

「ほしじいたけ ほしばあたけ」シリーズは、じさま、ばさまともますますの活躍を重ね、第3弾まで発売中。
最新刊第4弾『ほしじいたけ ほしばあたけ いざ、せんにんやまへ』が、12月1日に発売予定です。

 

選書・文 原陽子さん
はらようこ/フリー編集者、JPIC読書アドバイザー。kodomoeでは連載「季節の絵本ノート」をはじめ主に絵本関連の記事を、MOEでは絵本作家インタビューなどを担当。3児の母。

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