書店員さんおすすめの新刊絵本。児童書の目利きが厳選した絵本7冊をご紹介【東京都・ジュンク堂書店 池袋本店】

児童書の「目利き」である書店員さんに、新刊絵本の中から、親子で一緒に楽しめて、読み聞かせにもぴったりなイチ押しの7冊を紹介してもらいました！
今回、絵本を選んでくれた書店員さんは、東京都・ジュンク堂書店 池袋本店の山﨑瑠美さんです。
（絵本は2023年1月～2月刊行分よりセレクトしています。）

ホッキョクグマのプック

2歳〜
金属板をカットして描かれた表情豊かな動物たちが素敵
『ホッキョクグマのプック』
あずみ虫／作　童心社　1650円

「初めて巣穴から出た、元気いっぱいの小さなホッキョクグマの赤ちゃんプック。初めて見るものや感じるものに大はしゃぎ。プックと冒険してみましょう。大自然に惹かれます」

どこ どこ？ ねどこ

1歳〜
手のひらサイズで愛らしい
『どこ どこ？ ねどこ』
juno／作
福音館書店　880円

「ねどこ どこどこ？　刺繍で描かれたふわふわで触れたくなるような動物たち。眠る動物たちと一緒におやすみをしたくなる心地よさ。子守唄のように読んであげたくなります」

ねこのおふろや

3歳〜
猫がぞくぞく「こんばんにゃ～」
『ねこのおふろや』
くさかみなこ／文　北村裕花／絵
アリス館　1650円

「満月の夜にひっそり開く、ねこのおふろや。たくさんのねこたちが気持ちよさそうにぬる～いお湯に入っています。ねこの特別なひとときにつられて思わずにゃんまり顔に」

ちらかしさんとおかたしさん

3歳〜
正反対なふたりの楽しい日々
『ちらかしさんとおかたしさん』
ふしみみさを／作　ポール・コックス／絵
教育画劇　1540円

「ちらかしさんとおかたしさんは正反対のでこぼこコンビ。けれどいつも楽しそうなのは、お互いを大好きで尊重しているから。前向きなふたりの度量の広さが笑顔のヒントです」

わたしおねえちゃんになります

4歳〜
赤ちゃんを待つ優しい気持ちにほっこり
『わたしおねえちゃんになります』
あいざわふみ／作　こぐま社　1320円

「赤ちゃんがやってきたら、何をしてあげたらいいのかな。森の動物たちが思いついた楽しみいっぱいのお手紙にうたちゃんの心もはずみます。嬉しい待ち遠しさがつまった一冊」

ぼくのこころがうたいだす！

5歳〜
心を表現する喜びが生き生きと描かれる
『ぼくのこころがうたいだす！』
アンドレア・ベイティー／作　デイヴィッド・ロバーツ／絵
かとうりつこ／訳　絵本塾出版　1760円

「得意なこと、苦手なことは私たちひとりひとりにあります。個性の違いは子どもであるほど表現に苦しむことも。それぞれの大切な違いに最高！　ブラボー！　と勇気をもらえます」

ぼくって、ステキ？

6歳〜
ソワソワするね、初めての気持ち
『ぼくって、ステキ？』
ファン・インチャン／文　イ・ミョンエ／絵
おおたけきよみ／訳　光村教育図書　1540円

「隣の女子が『すてき』とつぶやいた。それってぼくのこと!?　たった一言でずっと考えちゃう。ステキってこそばゆい。つぼみが花開くように感受性が変化する少年がキュートです」

（kodomoe2023年6月号掲載）

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