音を奏でる絵本2冊を刊行! 谷川俊太郎さんと俵万智さんの朗読ライブ
2018年1月16日

音を奏でる絵本2冊を刊行! 谷川俊太郎さんと俵万智さんの朗読ライブ

美しい言葉のスペシャリストである詩人・谷川俊太郎さんと歌人・俵万智さんが、
音をめぐる2冊の絵本をそれぞれ翻訳・刊行されました!
これを記念して、おふたりのトーク&朗読ライブが、11月12日、
朝日新聞の読者ホールにて行われました。
谷川さんの軽妙な語り口と、ママでもある俵さんの 優しい受け答えに、
会場は始終和やかな雰囲気。
村山祐季子さんのピアノに載せて、それぞれが翻訳した絵本を読み聞かせていただきました。

谷川さんは、これまでも数多くの絵本の翻訳を手掛け、
独特で温かい言葉は多くの人を魅了してきました。
今回は、大ヒットした『まるまるまるのほん』のシリーズ
最新作としてエルヴェ・デュレの『おとえほん』の翻訳を手掛けています。
これは、音を色の付いた丸に見立てて、読み手も参加しながら音のおもしろさを味わう絵本。
「テキストを忠実に読む必要なんてないですよ」と言う谷川さん。
ご自身の言葉として変換しながら、語り掛けるように引き込んでいく読み聞かせは、
素晴らしいものでした。

俵さんは、数々の賞を受賞した、デイビッド・リッチフィールドの『クマと森のピアノ』を翻訳しています。
こちらは、光の差し込む美しい森の奥に
ピアノが置いてある場面から始まります。
夢や故郷、友達といった題材は、
大人も心揺さぶられる内容です。
「読んでいる人に、音楽が聞こえるといいなと思っています。最後から少し前の、言葉のないページがすごく好きで、ここが伝わるといいなと翻訳をしながら思っていました」と俵さん。
絵の美しさ、言葉の奥深さとともに、気持ちと寄り添うようなピアノが印象的な
読み聞かせとなりました。

取り上げた2つの本は、どちらも今年の10月に刊行されたばかりの新刊。
未就学児の子がとびついて喜びそうな『おとえほん』、大人にも感動を与える
『クマと森のピアノ』と、絵もきれいでプレゼントに喜ばれそうです。
トーク&読みきかせの様子は、ライブ中継され、動画で見ることができるように
なっているので、もしよかったらのぞいてみてください。

【作家LIVE「 谷川俊太郎×俵万智 朗読とトークの夕べ」】https://youtu.be/fz7KDU99wA4
撮影:佐藤正人・瀬戸口翼

■『おとえほん』
作/エルヴェ・テュレ 訳/谷川 俊太郎
https://www.poplar.co.jp/book/search/result/archive/2900327.html

■『クマと森のピアノ』
作/デイビッド・リッチフィールド 訳/俵 万智
https://www.poplar.co.jp/book/search/result/archive/2730057.html

取材・文=日下淳子(編集ライター・保育士)

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