2017年6月27日

児童書の「目利き」が厳選 書店員さんおすすめ新刊絵本 2016年6月号

絵本作家インタビュー【2】

『おならをならしたい』
鈴木のりたけさん

なぜ音が出るの? なぜ「おなら」っていうの?
面白くて、ためになる! おなら絵本の決定版!


『おならをならしたい』鈴木のりたけ/作 小学館 本体1300円+税
前作『おしりをしりたい』に登場した仲良し3人組が、おならの音の出るしくみや、名前の由来に迫ります。体のふしぎを楽しみながら紹介する “面白くてためになる”シリーズ第2弾。

おならオーケストラ開演!

──『おしりをしりたい』から3年、ついに新作の出版ですね!

 3年も経っているんですね……。『おしりをしりたい』を出版したとき、ちょうど、我が家で子どもたちに読み聞かせをはじめた時期でした。しかし、ぼくの作品は読み聞かせにはちょっと難しいと感じていたんです。それなら、読み聞かせしやすい、面白い本を作ろう!と思って、描いたのが1作目の『おしりをしりたい』でした。『おならをならしたい』では、前作を超える笑いや、テンポアップした会話を楽しんでもらいたいと、細部に工夫を凝らしました。

──おしりの穴の筋肉が、おならの音を作っているという説明がとても分かりやすかったです。

 風船を使って説明しているところですね。こういう実験は、お家でも楽しみながらできるので、ぜひ試してもらいたいです。それと、おしりを楽器に例えてオーケストラが演奏する場面。おならのことを色々調べるなかで、「おしりって楽器と同じだ!」ということに気づいて、この場面が生まれました。おならの本で、オーケストラを描いたのは、ぼくがはじめてじゃないかな(笑)。

──気持ちよさそうにおならをしている人を見ていると、おならがとってもポジティブなものに感じられますね。

 この絵本は、子どもと一緒に読み聞かせをするライブ感、コミュニケーションをイメージして作りました。恥ずかしがらずにノリノリになって、大笑いしながら家族で読んでもらえたら嬉しいです。

Suzuki Noritake
静岡県生まれ。会社員、グラフィックデザイナーを経て、絵本作家に。『ぼくのトイレ』(PHP研究所)で第17回日本絵本賞読者賞、『しごとば 東京スカイツリー』(ブロンズ新社)で第62回小学館児童出版文化賞を受賞。

編集協力/木村春子

ここで一部を抜粋・再編集したインタビューの全文は、絵本ナビで読むことができます。

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