インフルエンザから家族を守るお掃除術が知りたい!【リビング・寝室・子ども部屋編】
インフルエンザが流行し始める時期になりました。目に見えない敵を効率的にやっつけて、これからのシーズンを元気に乗り切りたい! それには実は毎日の掃除がカギなのです。家族みんなの体調を守るためのお掃除術、今回はリビング・寝室・子ども部屋編をご紹介します。
ほこりが集まりやすい
リビング
人が集まる=ほこりも集まるということ。
ほこりの中にはダニやウイルスなども入っているので、吸い込んでしまうとアレルギーや病気のもとに。
床や家具の隙間の
ほこりを吸い取る
フローリングワイパーで軽く拭くだけでなく、掃除機でほこりを吸い取って。ほこりは見えない部分にたまりやすいので、家具の下や隙間などもしっかりと。さらに週1でもいいのでカーペットをはがしてかけられればベストです。
カーペットの掃除機がけは
毛足に逆らって
見た目は汚れていなくてもカーペットやラグの毛足の中には、想像以上にゴミやほこりがたまっています。掃除機をかける際はぎゅうぎゅう力を入れて「押す」のではなく、「ゆっくり引く」のが◎ 動かす方向を時々変え、毛足に逆らって吸うと中まできれいに。
スリッパの裏も
除菌用アルコールで消毒
家の中でスリッパを履いている場合は、スリッパの裏も除菌用アルコールで拭いておくと安心。布製などで洗えるスリッパの場合は、小まめに洗濯するようにしましょう。
ダニやカビがたくさん
寝室・子ども部屋
布団はほこりやダニ、カビの温床!
アレルギーを引き起こしたり、肺炎になる恐れも。
加湿のしすぎも、かえってカビを招くので要注意です。
朝10分の換気で
病気のモトを追い出す
夜露でほこりが落ちるので、朝の空気は1日でいちばんきれい。10分でもいいので、窓を開けて空気を入れ替える習慣を。夜の間に部屋の中にたまった余分な湿気、カビの胞子、ウイルスなどを部屋の外に追い出します。
冬本番の前にカーテンを洗濯!
カビもほこりも一掃
半年に1度、中性の洗濯洗剤を使い「おしゃれ着コース」で洗いましょう。ダニやカビの胞子、においや花粉もすべてきれいに。掃除機やはたき、除菌消臭スプレーだけだと汚れが落ち切りません。窓に結露があるとカビる原因になるので、小まめに拭き取り、換気しましょう。
布団は毎日干して&
吸い掃除
冬場でも、布団はひと晩でコップ1杯分の体から出る水分を吸っていると言われます。できれば毎日干すか、布団乾燥機をかけてカラっと保ちましょう。ホットカーペットをつけてその上に5時間ほど置いておくのも、乾燥効果があります。仕上げに掃除機でほこりやダニを吸い取って。
洗えるものは
できるだけ丸洗い
子どもの園帽子やバッグなどは素材を確認し、洗えるものは週末に洗って汚れやカビの胞子、菌をスッキリ落としましょう。洗えない日は、除菌スプレーなどを活用してもOK。ぬいぐるみもダニの温床になる場合が。中性洗剤で洗って。
菌とウイルス、どうちがうの?
菌は自分で生きて増殖できるが
ウイルスは他の細胞の中でしか生きられない
菌(細菌)には細胞があり、エサや適切な環境があれば増殖できます。ウイルスは単体で生きる力はなく、人や動物の細胞の中で生き、増殖します。菌は言わば「生き物」なので抗生物質が効きますが、ウイルスには効かず、インフルエンザ治療薬の「タミフル」などは抗生物質ではなく、ウイルスの増殖を抑える「抗ウイルス剤」。抗生物質は様々な種類が開発されているものの、抗ウイルス薬はまだ少なく、ウイルスを追い出せるようにふだんから免疫力を上げておくことが大事です。
教えてくれたのは
藤原千秋さん
ふじわらちあき/住まいまわりのライター&アドバイザーとしてwebや雑誌等で活躍。読者&ユーザー目線の実践的なアドバイスが好評。3人の女の子のママ。
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イラスト/momoro、撮影/花田梢(藤原さん)(kodomoe2017年12月号掲載)