年齢別に必要な睡眠時間や特徴は? 5歳までの間に変わる子どもの睡眠【眠育レッスン Vo.2】
しっかり寝てほしいのに、なかなか思い通りにならない子どもの睡眠。でも、上手に眠れるようになるにはトレーニングが必要。今一度「睡眠」についてお勉強しましょう!
今回は、5歳までの間にどんどん変わる子どもの睡眠。それぞれの時期の睡眠の特徴を理解して、成長の流れをつかみましょう!
※「必要な睡眠時間」は、National Sleep Foundationが推奨する時間です。
0歳
成長に伴って
眠りも劇的に変化
昼夜問わず2、3時間おきに寝たり起きたりを繰り返していた赤ちゃんは、3か月を過ぎたあたりから夜にまとまって眠るように。この頃から、朝は7時までに起きる習慣をつけましょう。5、6か月で夜中の授乳は減りますが、手のかかる寝かしつけが習慣になっていると、夜泣きが始まることも。
必要な睡眠時間:12~17時間
1歳
よく動き、よく眠る時期
夜中の授乳は控えるのが◎
睡眠を維持するホルモンのメラトニンが多く分泌され、眠りが深くなります。1歳半を過ぎたら夜間の授乳は控えましょう。なかなか寝てくれない場合は、運動不足か睡眠環境に問題が。寝ないからといって部屋が明るいままだと、好奇心が勝ってなかなか眠気が訪れないので注意しましょう。
必要な睡眠時間:11~14時間
2、3歳
イヤイヤ期真っ盛り
でも眠りに妥協は禁物!
なんでも自分でできるようになり、生活習慣の全てをイヤがる時期。しかし眠りに関しては、ママは強い気持ちで「寝るときは寝る!」を徹底しましょう。体力がついてきて昼寝時間が激減するため、夜間睡眠はしっかり確保して。
必要な睡眠時間:10~14時間
4、5歳
生活リズムが整い
眠りが安定する時期
ほとんどの子が保育園や幼稚園に通うようになり、生活リズムを整えやすい時期。眠りも安定してくるので、ママはだいぶラクになります。しかし小学生になると、今より起床時間が早くなる可能性も。ゆとりある生活を心がけましょう。
必要な睡眠時間:10~13時間
日本の子どもは世界一睡眠不足!
グラフは3歳以下の子どもの睡眠時間を国際比較したもの。「睡眠時間が短いということは、寝る時間が遅いということ。小学校低学年までは20時に寝る習慣をつけましょう」(清水さん)
原因は遅寝の
生活習慣!
「3歳以下の子どもの1日の総睡眠時間の国際比較」Mindell JA,Sadeh A,Wiegand B,How TH,Goh DY.Cross-cultural differences in infant and toddler sleep.Sleep Med.2010 Mar;11(3):274-80より作成
教えてくれたのは
清水悦子さん
しみずえつこ/夜泣き専門保育士として、生活リズムを主体とした夜泣き改善法を提案。女の子ママ。著書に『赤ちゃんにもママにも優しい安眠ガイド』(かんき出版)。
イラスト/ぱんとたまねぎ(kodomoe2019年2月号掲載)