早すぎることはありません! 3歳からの性教育のすすめ。まずはウォーミングアップ「ママの心の準備」
「性教育なんてまだまだ先でいい」と思っていませんか? 大切なわが子が性犯罪被害に遭わないためにも、今のうちからの性教育は必須! 学校では教えてくれない大事なこと、ぜひおうちで子どもに伝えてください。
まずはウォーミングアップ
ママの心の準備
勇気を出して性教育を始めてみよう! でもその前に、まずは心の準備体操。子どもと向き合う際の、考え方や基本スタンスを固めましょう。
point 1
パパにまかせず
ママ主導でOK!
本来はパパ&ママ一緒に性教育ができればベストですが、ママよりもパパの方が抵抗感を示す場合も多いもの。パパに一任したり夫婦で一緒にというのはハードルが高めなので、ママ主導で行い、パパには性教育の必要性を話して「見守ってね」というスタンスがおすすめです。
point 2
ママの「まだ早い」は
「もう遅い!」
セックスや男女のことに興味を持つのは、おおむね10歳過ぎ。ですが、その時期が来て「セックスってね」「コンドームとは」と話そうとしても、気持ち悪がられるだけ。親が思うよりも子どもの成長は早いものです。性の話をしやすい関係づくりは今が始めどきと心得て。
point 3
男の子だから、女の子だからと
分けて考えない
不審者からの声かけ被害は6割が女の子。つまり4割は男の子。性被害の危険性に男女は関係ありません。また女の子は男性の、男の子は女性の体や性について知ることは、友達や将来のパートナーを大事にすることにつながります。男の子/女の子だから性教育が必要/不必要と分けて考えるのは間違いです。
point 4
「タブー」を作らない
雰囲気づくりを!
・性器をニックネームで呼んでみよう
恥ずかしさから口に出しにくい言葉があると、性の話はしにくくなります。特に性器は「ペニス」「膣」など、子どもにもなじみにくい言葉。気軽に言葉に出せるように「おちんちん」「おまんまん」など、愛称をつけて呼ぶのがおすすめです。
・ママの生理は隠さなくていい
「ママのお腹の中の赤ちゃんのベッドが、育たなかった卵と一緒に出て行くんだよ」と教えることは、大事な性教育。経血を見せてもいいのです。「生理中はママはしんどい」ことが分かれば、ママを気遣ってくれたり、男の子なら将来のパートナーに対しても理解してあげられます。
・子どもの疑問や質問はさえぎらない
例えば「童貞ってなに?」など、子どもは外で聞いた言葉をぶつけてくることも。「そんなこと知らなくていい!」とシャットアウトすると、それを続けるうちに性の話がタブーに。子どもの興味や疑問をさえぎらず、「なんだと思う?」と、コミュニケーションにつなげることがポイントです。
教えてくれたのは
のじまなみさん
のじまなみ/性教育アドバイザー。看護師の経験から正しい性教育の必要性を感じ現職に。著書に『お母さん! 学校では防犯もSEXも避妊も教えてくれませんよ!』(辰巳出版)がある。3人の女の子のママ。
イラスト/matsu(kodomoe2020年2月号掲載)